下顎前歯の「カチッと入れ歯」のケース
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院、院長津谷 良です。
訪問歯科診療を行っていると、患者さんの体の不自由さで
毎日行う歯ブラシによる口腔清掃に制限がでてくることがよく分かります。
Aさんは右手が麻痺で、
いつも左手で電動歯ブラシを器用に使ってブラッシングを行なっています。
またBさんは手に力が入らないため、
よくふつうの歯ブラシの柄の太さでは細く、
歯ブラシの柄にホースやビニール製の梱包材(瀬戸物に良く使う)を被せて、
輪ゴムで止め握りやすい太さに改良して使用しています。
電動歯ブラシは、手に麻痺のある人や、
要介護者でうまく歯ブラシを使用できない人にとっては、大変便利です。
しかし、誤った使用をすると
歯や歯ぐきを傷つけることがあるため、
注意が必要です。
電動歯ブラシの種類としては、ブラシ自体が微振動するタイプと、
ブラシの毛の部分のみが反復運動するタイプの2種類があり、
両タイプともそれぞれ長所短所がありますが、
要介護者の握りやすさや、電動歯ブラシの重さも大切なポイントです。
また、介護者が使用する場合は、
ブラシの毛の部分のみが
反復運動するタイプのほうが、
位置がズレなくて使用しやすいようです。