子どもたちの処理能力を「メモリ増量」するには
Instagramで触れましたが、
中学生で成績が下がるお子さんがいます。
「中1の壁」などとも言われますが、
ここでは学習習慣がいかに大切なのかに触れたいと思います。
ここで触れる成績が下がるお子さんは、
決して勉強ができない子ではありません。
むしろ小学生の時には、できる子の中にいます。
授業を聞くだけでちゃんと理解でき、
テストもよい点数を取っているので、
お母さんにすれば「もう安心」と思うような子です。
本人だってクラスでもできるほうにいるので
勉強はこんなもんだと思ってしまい、
大切な高学年で、家庭学習の習慣を身につけないまま過ごしてしまいます。
これは受験しないお子さんの話というわけではありません。
やはり受験に合格した安心感から油断したり、
合格が目的になっていたお子さんは伸びきったゴムのように
勉強に身が入らないという話も聞きます。
いずれにしても、
彼らは中1年生の1学期は小学生の復習が多く、
今までの学力の貯金で困らずに過ごしてしまい、
夏休みまでにしっかりとした学習のスタイルを築けないまま、
2学期を迎えてしまいます。
すると、本格的な学習が始まり、
だんだんついていけなくなってしまうのです。
ベネッセの調査では、中学生の平均学習時間は2時間半だそうです。
けれど、このような子どもたちは、一日30分程度の学習しかしていないのです。
これが毎日のこととなれば、一年後どれほどの学力差が出るでしょうか。
毎日机に向かう習慣をできるだけ小学生のうちから身につけるようにしましょう。
習慣になれば、毎日学習することは当たり前になります。
習うことだけが勉強ではありません。
本当に大事なのは、習ったことを定着させるための復習時間です。
これが家庭学習のときに行われるのです。
だからこそ、毎日の家庭での学習時間の確保が大切なのです。
小学生の方は、ぜひ毎日の学習時間の確保をしてください。
また、今慌てている中学生は、
まず、自分一日の生活時間を24時間で円グラフに書いてみましょう。
きっと今すぐ改善できる余地が見えてくるはずです。