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全国大会 2015を振り返って

増本真一

増本真一

11月29日(日)『パズル道場全国大会』が東京「日本教育会館」で
華々しく開催されました。

今年は、小学3年生から中学3年生まで出場枠が制限されたにもかかわらず、
北は北海道、南は沖縄まで141名がエントリー、2年前の2倍となり『全国大会』は年々
スケールアップしていました。更に今年の特徴は、前回1割程度だった中学生の人数が全体
の約3割を占めたことです。

『パズル道場』はこの春「NEW」にバージョンアップし、
40級~1級、初段~8段~伝説名人まで55の階級になりました。
特に高段者以上の「図形」「思考力」のプログラムは中学生や高校生でも
簡単には解けません。

以前からこのハイレベルなプログラムを体験せず中学生になり、
卒業していく子供が多く、大変残念に思っておりました。

実は最近「てらこや」では、『パズル道場』の重要性を感じ、
継続した中学生たちの更にレベルアップした能力が、
従来小学生優位であった中で顕在化し始めていると感じておりました。

この現象が、全国的にも起こっていたのでしょう。
午前11時、まず開発者山下善徳先生の特別授業がありました。
『全国大会』の意義、効果など子供たちに対し、厳しくも大事なお話がありました。

そしていよいよ競技開始。
前半は一発勝負のペーパー問題、後半はトーナメント方式の教具による競技が行われました。

例年通り、競技者も見学者も独特な緊張感、静寂の中、粛々と進行していきました。

特に、トーナメント戦では上位に勝ち上がると前方ステージに上がり、
ただでさえ緊張するのに、衆目にさらされ更に緊張、そして極めつけは、
司会の山下先生のいじりのトークで中学生さえ言葉がまともに出ない様子、
『全国大会』ならではのいつもの光景です。

しかし、今年はとんでもないことが起きました。
「てらこや」のある中学生が、エントリーナンバーの記入ミスによる失格。
当人は、後方の見学者席から見てもショックが大きく、
頭を抱え座席にもぐりこんだまま、しばらく起き上がれない様子でした。

しかし、『大会』は待ってくれません。
失格した競技が終わるまでに気持ちを立て直し、最終競技に臨むことが出来るのか、
このまま崩れ去ってしまうのか。彼にとって大きな試練となりました。

大会中、保護者や先生は子供と一切接触は出来ません。
全てにおいて、子供一人で考え悩み判断する場、
これが正に『パズル道場全国大会』なのです。

いよいよ、最終競技が始まりました。
彼は当初、慎重な様子、そしてだんだん調子を取り戻して勝ち上がっていきます。
何度か厳しそうな場面がありましたが、何とかBEST4に残り、
いよいよ前方ステージへ。

山下先生からのインタビューなどもあり、会場は盛り上がるものの、
彼の緊張感はMAXだったと思います。結果は何とか決勝には進みましたが、
残念ながら優勝は逃してしまいました。

しかし、厳しい状況を挽回したことは彼にとっては得難い経験だったと思います。
本人は納得していない様子でしたが・・・。

そして、表彰式。
「てらこや」の最終結果は、種目別準優勝、総合で上位入賞(1〜20位)
という結果に終わりました。今回は多少残念な結果でした。しかし、全員よく頑張りました。

勝てなくても、参加することで得ることの多い『大会』です。
毎年感じることですが、参加者全員、厳しく苦しい経験にもかかわらず、
来年へのモティベーションは増々上がり、結果的に一回り頼もしくなったように感じます。

ところで、全国的な結果ですが、前回の小学生上位入賞者(1~20位)は15名でしたが、
今大会は、小学生上位入賞者は6名、中学生上位入賞者が14名で
完全に小・中学生の勢力が逆転してしまいました。

これにより、『パズル道場』が目指す“タフな思考力”や“算数センス”は小学生に止まらず、
続ければ続けるほどよりレベルアップされる再確認となりました。
来年以降、小学生の挽回を期待しつつも、中学生優位は続くだろうと思われます。

最後になりますが、山下先生をはじめスタッフの皆様大変お世話になりました。
そして、参加者の皆様そして見学者の皆様、長時間、大変お疲れさまでした。
また来年、レベルアップした『全国大会』でお会い出来ることを楽しみに。

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専門家

増本真一(塾講師)

算数パズル教室 てらこや

入試や社会で求められる、「思考力」「言語表現力」「問題解決力」を独自の学習プログラムで育成しています

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