シックハウス症候群の主な症状と判断基準
From:磯崎
夕暮れ時のオフィスより
こんにちは!
3年前に連載していた記事の再投稿ですが、今回も影が薄くなったシックハウス症候群についてです。
このシックハウス、マスコミは報じなくなりましたが、まだ無くなったわけではありませんよ!!
ぜひ読んでみて下さいm(_ _)m
シックハウス症候群は要因別の対策を!
建材に使われるVOCは、建築基準法で低減策が導入されましたが、ゼロになったわけでないため、強制換気やベイクアウトなどによる対策が必要です。
注意!!:主要揮発性有機化合物(VOC)が含まれているものは身のまわりに多数
ホルムアルデヒドをはじめとするVOCは、建材、家具、塗料、防虫剤、芳香剤など、いたる所で使われています。
厚生労働省が規制する12種類のVOCに限っても、以下のように生活している中で目に触れる機会が多いのです。
・ホルムアルデヒド:接着剤、合板、防カビ剤
・アセトアルデヒド:接着剤、防腐剤
・トルエン:接着剤、塗料、塗料希釈剤(ラッカー、シンナー)
・キシレン:接着剤、塗料、防腐剤
・エチルベンゼン:接着剤、塗料
・スチレン:畳芯材、断熱材、発泡スチロール、接着剤
・パラジクロロベンゼン:防虫剤、防臭剤
・テトラデカン:塗料、灯油
・フェノブカルブ:防蟻剤
・ダイアジノン:殺虫剤
・フタル酸ジ-n-ブチル:塗料(顔料含む)、プラスチック(可塑剤として)
・フタル酸ジ-2-エチルヘキシル:プラスチック(可塑剤として)、クロス、床材
ご覧のとおり、塗料には複数種のVOCが含まれており、VOCの発生源として最も比率が高いのも塗料です。
政府と業界団体の取り組みでVOCを削減
VOCについては、政府レベルで排出規制がとられています。
厚労省は前項で挙げた12種について、室内での放散量に上限(指針値)を設けています。
さらに、2006年に施行された改正大気汚染防止法により、2010年までにVOC排出量の3割削減が目標に掲げられました。
また産業界でも、自主的にVOC排出を削減する取り組みがなされています。
例えば、日本塗料工業会は、VOC含有量が30重量%以下の塗料に「低VOC塗料」と表示し、施工者・消費者が積極的にVOC含有量の小さい塗料を選べるようにしています。
政府と業界団体のこうした取り組みよって、2000年代はじめ頃に比べ、相当量のVOCが削減されています。
ただし、ゼロになったわけではない点に留意してください。
新築・リフォームの際にVOCが高かった場合は、強制換気やベイクアウトと呼ばれる方法で、VOCを低減させることができます。
強制換気とは、建築基準法にのっとり設置が義務づけられている換気システムを、24時間運転させることです。
この方法は手軽ですが、基準値を下回るまでに数カ月かかるのが難点です。
ベイクアウトとは、気温が高いとVOC放散が早まることを利用した、よりドラスティックな手法です。
室内を閉め切って暖房をつけ、室温30~35℃にして10日間ほど続けます。
それから換気してVOCを外に飛ばします。
このようにしてVOCの放散・消去が促進され、短期間で正常値になるという理屈です。
また、ホルムアルデヒドを分解する空気清浄機も発売されていますので、購入を検討されるとよいかと思います。
ただ、すでにシックハウス症候群の症状が出ている場合、空気清浄機では処理が追いつかないことが考えられます。
防犯や季節の観点から、就寝時に窓を開けられない時などに運転する、補助的な役割とみなすべきでしょう。
本来、空気清浄機が活躍するのは、どちらかといえばタバコ、花粉、ホコリの吸引です。
一番良い解決策はやはり換気なので積極的に空気の入れ替えをする様に心がけて下さい!!
**毎回微妙に長いので一つの記事を半分にしました。
後半は明日アップします!
ぜひチェックして下さい!!
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