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【お役立ち情報】連載コラム その1 「木造住宅のメリットとデメリット」

2019年1月26日 公開 / 2021年1月4日更新

テーマ:木造住宅

コラムカテゴリ:住宅・建物

こんちには!

木造からRCまで住宅の事ならお任せ下さい!!
株式会社サンオリエントの磯崎です!!

遡ること2年半前、このコラムで木造やRC造それぞれのメリット&デメリットや健康自然素材の事を書いた記事を連載コラムとしてスタートしました。
その時結構評判が良くて、それがきっかけで本の出版にもつながっていったのですが(^_^;)

そのコラムの記事ももうかなり埋もれて誰の目にも触れなくなってきたので、ここでもう一度紹介していこうと思います。
今日はその第一弾!

ぜひ読んでみて下さいm(_ _)m



その1 木造住宅のメリットとデメリット

木造の下地


1.素材・工法にみる住宅の種類

日本の住宅は、建材によって何種かに分類されます。
大きく分けると、木造、鉄骨、鉄筋の3種に分けることができます。
木造は工法別に、在来工法(木造軸組工法)、ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)、ログハウスを代表とする丸太組工法などに分けられます。
鉄骨は、軽量鉄骨造と重量鉄骨造とに分けられます。
他にも、SE構法(SE工法)やテクノストラクチャーといった、集成材を用い耐震性を重視した工法や、木材と鉄骨のハイブリット工法など派生型があり、それらを含めれば何種類にものぼります。

ですが、今の日本でもっとも普及しているのは、木造住宅です。具体的には、国内の全建造物の約4割が木造であり、住宅に限ってみますと、8割以上が木造です。そして、そのほとんどは在来工法で建てられています。

それでは、一番人気の木造住宅にはどのような良いところがあり、また欠点としてどのようなものが挙げられるか、見ていきましょう。

2.木造住宅のメリット

◆心理的なメリット
日本は、国土こそ狭いですが、有数の森林大国です。国土の7割が森林で、世界平均の2倍強の比率です。
そのため、古くから日本人は木に慣れ親しみ、さまざまな場面で木を活用してきました。歴史的な建築物もその大半は木造です。木に対する親近感は、われわれのDNAに刻まれているといっても過言ではないでしょう。
木で作られた空間にいると落ち着き、ぬくもりを感じる日本人にとって、木造住宅が一番心理的にフィットするというメリットがあります。

◆コスト面のメリット
最も費用が高い鉄筋コンクリート住宅と比べると一目瞭然ですが、木造住宅のほうが建築にかかるコストは、躯体工事で1割、基礎・地盤工事で数割も安くなります。
坪単価にしてみますと、鉄筋コンクリート住宅では100万円近くになることもあるのに対し、木造住宅の中央値は60~70万円です。ただ、使用木材にこだわって高級なものを使いますと、鉄筋コンクリート住宅と木造住宅の差は縮まります。

◆健康面のメリット
木造住宅に使用される木材は、伐採した後に乾燥処理され、含水率を約15%にまで減らしたものです。
乾燥木材は、調湿性という性質を持ちます。
これは、周囲の湿度が高くなると余分な湿気を吸収し、逆に湿度が低いと保有していた湿気を放出するというものです。そのため、木造住宅の室内は心地よい湿度が保たれる可能性が高くなります。そういった住環境は、快適性を生み、結露やカビの発生を抑制し、シックハウス症候群の防止にも寄与します。
もちろんこの作用は、内装材の材質によるところも大きいので、注意が必要です。

さらに樹木は、フィトンチッドと総称される芳香成分を発散しています。これは、害虫や細菌を寄せ付けないための防御策なのですが、人体には無害で、伐採された後も発散し続けます。

フィトンチッドには、精神安定作用、消臭、防虫といった働きがあると言われており、住む人の健康維持に役立ちます。

◆選択の多さ
普及度の高さを反映して、木造住宅を手掛ける工務店は全国に数多くあります。工務店ごとの特色もあり、納得できる業者を探せる余地が大きくなります。

また木造住宅は、どのような間取りにするかなど設計時の選択の幅もあり、さらにリノベーション時の間取り変更の融通もききやすいという利点があります(注:鉄筋コンクリートでも、設計時に将来の間取り変更を見越したスケルトンインフィルという考え方を取り入れて設計しておけば将来的な大幅なリノべーションも可能です。)

3.木造住宅のデメリット

◆品質に高低がある
工務店の絶対数が多く、建築上の自由度が大きいメリットは、裏返すと工務店によって完成度にばらつきが生じるおそれがあるということです。
プレカットされた部材などが多くなり、現場施工する大工の腕次第という心配は減ってはいますが、それでも施工業者の技量の差が建築物に反映される可能性も否定できません。

◆害虫・腐朽の問題
木造住宅にはリスキーなのが、ヤマトシロアリやイエシロアリといった害虫と木材腐朽菌(キノコ)です。どれも、多湿で日陰の風の当たらない木部を好み、木を腐らせながら大繁殖します。放置すると、最悪の場合大修復や建て直しとなります。

ただ、例えば長期優良住宅の劣化等級基準で定められているように、通気層をもうけ、定期的な防蟻・防腐処理をしっかり行っていれば防止できる可能性は高まります。

◆大開口の間取り
開放感あふれる大開口の間取りを希望される方が増えてきていますが、これは木造住宅が少し苦手とするものです。これについては、鉄筋コンクリートの方がフレキシブルに対応できます。
しかし、木造でも大開口を可能とする工法が最近出てきています。まずは、専門家にご相談ください。

第二弾以降も引き続きアップしていきますので、
随時コラムのチェックをお願いします

磯﨑@サンオリエント

この記事を書いたプロ

磯﨑慎一

コンクリート住宅の事ならおまかせ!RC住宅のプロ

磯﨑慎一(株式会社サンオリエント)

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