本の出版を記念して~僕が建築を志したワケ その6~
高校時代にはクラブ活動でも命がけで生きる人たちに出会いました。
倉敷は全国的にもウエイトリフティングが盛んな地域で、ロサンゼルス、ソウル、バルセロナとオリン
ピックに連続出場した社会人選手がいます。
私ももともとは「体力づくりに」と軽い気持ちで始めたのですが、
やってみると妙に楽しく、
3年生の時にはインターハイにも出場できましたから、
性に合っていたのかもしれません。
練習では五輪出場経験のある社会人選手と一緒になる時期もありましたが、
世界で勝負する彼らの努力にはすさまじいものがありました。
彼らは皆、生きることに真剣で、自分の力で人生を切り拓こうと頑張る人たちでした。
のちに社会人として働くようになったとき、
私が高卒では非常に難しいといわれた
「一級建築士の資格」
に働きながらチャレンジするなど、
社内の「常識」を超える取り組みをできたのは、
彼らとの出会いがあったからかもしれません。
子どもの頃にひたむきに生きる大人に出会い、
彼らが取り組んでいることに寄り添いながら話を聞ける機会など、
なかなかあるものではありません。
私にとって彼らとの出会いはその後の人生に影響するとても貴重な経験になりました。
~~~つづく~~~