【お役立ち情報】連載コラムその9「リフォームで漆喰壁にしたい!そんな時は・・・」
アレルギーとは、異物に対する人の免疫の過剰な反応です。その症状は、くしゃみ、せき、鼻水、ぜんそくなどさまざまです。
室内には、チリダニのフン、カビ胞子、揮発性有機化合物といった、アレルゲンがたくさんあります。
当社の用いる「幻の漆喰」には、室内のアレルゲンを効果的に取り除く効果があります。
そもそもアレルギーとは?
アレルギーに悩んでいる人でも、アレルギーとは本質的にどんなものなのか理解があやふやなことは多いようです。
例えば「猫アレルギー」を自認する人は、猫の何が原因で、どんな仕組みがあってアレルギー症状が起きるのか、いまひとつわからなかったりします。
「月曜日アレルギー」というふうに、比喩にも使われるほどメジャーな言葉ですが、実際のところアレルギーとはなんでしょうか?
一言でいうと、アレルギーとは人の過剰な免疫反応です。これは、ふつうの人であればなんでもない無害な物質(通常はタンパク質)を、人体が危険なものと判断し、それを排除しようとして起こすさまざまな免疫反応を意味します。
その反応は、くしゃみ、せき、鼻水、ぜんそくなどさまざまです。この時に人体は、なぜか異物(アレルゲン)と判断されたタンパク質を排除しようと躍起になっています。
アレルゲンの種類や症状によって、アレルギーには、花粉症、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎など、いろいろな種類があります。
室内はアレルゲンがいっぱい
旅行にでも行っているのではないかぎり、大半の人は1日のうち何割かは、自分の住まいで過ごします。そのため住まいの中に存在するアレルゲンが、アレルギーの大きな要因となります。
住まいのアレルゲンには、以下のものがあります。
●チリダニ、ゴキブリなどの虫
チリダニは、室内に住む虫の中で最もアレルゲンの危険性が高いものです。意外にも、これは人を刺したり、伝染病を媒介したりせず、一見無害です。
問題なのは、チリダニのフンです。ベッドや布団には、約200万粒のチリダニのフンが転がっており、人の口、目、鼻から入ると粘膜を刺激してアレルギーを引き起こします。
ゴキブリも、そのフンがアレルゲンとなりえますが、チリダニほどではありません。
●カビの胞子
湿度が高い室内はカビの温床となり、高濃度の胞子が舞い上がると花粉症に似た症状をもたらすことがあります。
●ペット
猫や犬のフケや唾液がアレルゲンとなります。同居する全員がペットアレルギーになるわけではありませんが、感受性の高い人にとってペットは、苦痛の種になることがあります。
●燃焼生成物(一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物、タバコの煙)
もともとこうした気体は有害なもので、濃度が許容範囲を超えると誰でも健康を損ないますが、アレルギー体質の人はごく微量でも過剰反応を起こします。
●揮発性有機化合物(塗料、洗剤、殺虫剤など)
こうした物質は実にさまざまな種類がありますが、特にホルムアルデヒドに対し深刻な反応を示す体質の人がいます(シックハウス症候群)。
漆喰で防止できるアレルゲン発生
漆喰は、それ自体がアレルゲンを含まない素晴らしい自然素材です。その成分は、以下のとおり、いずれも自然界に存在するものの組み合わせです。
●消石灰(水酸化カルシルウム)
施工後、長い期間をかけ、空気中の二酸化炭素を吸収して硬化し、炭酸カルシウムとなりますが、いずれも害はありません(ただし施工前の粉の状態のものは目に入ると失明の危険性があり要注意)。
●真水
混じりけのない水
●スサ
漆喰のひび割れ・剥離を防止するつなぎの役割を持ちます。麻が一般的ですが、ワラやコウゾも使われます。いずれも古くから使われてきたもので、アレルゲンではありません。
●糊料
漆喰に接着性を与えます。ギンナンソウやツノマタといった海藻を煮て作ります。施工後しばらく発散するにおいが気になる人もいますが、アレルゲンではありません。
●川砂
強度保持のため混ぜます。
●顔料
漆喰に色をつける場合に添加します。酸化第二鉄を発色成分としたベンガラ、色のついた土(黄土、赤土など)、灰墨が代表的です。
こうした非アレルゲン材料から漆喰が作られますが、さらに漆喰にはカビやダニの繁殖の素因となる湿気を吸収する調湿機能があり、強アルカリ性のため細菌・ウイルスを除去する働きをも持っています。
当社が採用している「幻の漆喰」は、こうした漆喰の効果をさらに高めたものです。光熱触媒により、室内に漂う埃、臭気、揮発性有機化合物を吸着・分解します。
例えば、ホルムアルデヒドの吸収実験では、最初の30分でゼロに近い値にまで下げ、鳥インフルエンザウイルス感染価実験でも、100万分の1に抑制することが実証されています。
ただ、漆喰に関して1点だけ注意したいのは、DIY用に市販されている漆喰です。「幻の漆喰」は自然素材100%ですが、市販の既調合漆喰(及びよく似た生石灰クリーム)には、アマチュア日曜大工でも施工しやすいよう、アクリル系樹脂が含有されていることがあります。こうしたものは、漆喰が持つ対アレルギー効果は、あまり期待できません。