噛みしめ、くいしばりを防ぐために
どんな人にも多少口臭はあります。
口臭の原因の85%は口の中にあると言われており、口臭の源は口腔内に常在している細菌によって
作り出されます。唾液や歯垢(プラーク)の中には大変な数の細菌がいて、食べかすなどを栄養源に
増殖を繰り返しています。
虫歯も歯周病も口の中の細菌によって起こりますから、こうした病気がある人はより多くの細菌が
住み着いているということになります。また、口の中を掃除しない人にもたくさんの細菌がいますので
お口が臭うというわけです。
口臭の原因は以下のように分けられます。
①生理的なもの
朝起きたとき、空腹時、月経時、緊張時などだれにでもあるものです。
②精神的な病気
自臭症・・・たまたま口臭のあるときにだれかに指摘されたことが原因で、深く悩んでしまうのが
心因性の口臭です。
③全身的な病気
内科、耳鼻咽喉科、呼吸器科などで原因が分かる場合もあります。
④お口の病気
虫歯、歯周病、合わない詰め物やかぶせ物、舌苔、入れ歯、唾液分泌の低下などが原因になります。
自分で口臭をチェックする方法をご紹介します。
①コップに息を吹き込んでから手で蓋をし、周囲のきれいな空気を一度吸ってからコップの中の臭いを
かいでみる。
②鏡で舌苔がついているか見る。ついている場合は綿棒等で取り、臭いをかいでみる。
③家族にかいでもらう、できれば何人かの人に。
口臭の予防・治療方法をご紹介します。
①虫歯や歯周病
合わないつめもの、かぶせものの治療。
②ブラッシング
正しいブラッシングの仕方を習いましょう。歯間ブラシやフロスを上手に併用。
③義歯の清掃
自分の歯と同じように毎食後のお手入れを。
④舌苔の清掃
舌の上にも汚れは溜まります。歯みがきのついでに舌も掃除しましょう。
⑤口臭予防補助商品を使う
清涼剤、洗口剤など一時的には効果があります。
⑥定期歯科検診
PMTC(プロフェッショナルクリーニング)て定期的にすみずみまで磨いてもらいましょう。