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独りよがりの情報に注意

工藤博文

工藤博文

テーマ:牛の部位について

エセ焼肉ライター

自称「焼き肉屋を○○軒 喰い歩いた俺が発する 焼き肉事情」みたいなコラムを拝見。
(タイトルは違うけど、ニュアンスだけ)

中々、興味深い記事だった。

その内容はと言うと『メニューに特上、上、並とは別に、切り落とし肉がある店は一流」だと。

はん?
(ヾノ・∀・`)ナイナイ

関係ない。
それ、勝手な思い込み。

職業柄、焼き肉屋に行く事が多いので、結構な数の店に行ってる方だと思う。
特定の店に行くより、色んなランクの店に行き、その店の雰囲気を味わうのが楽しみ。

で、そんな俺が言っちゃうけど、メニューにその「切り落とし肉」がある店に出くわしたことがない。
と言うことは、このライター目線から言えば、俺は一流の店に行ったことは無いらしい。

間違いではないのだけれど…

一流と二流。

そもそも、その線引きはどこにあるのか。

ちなみに、長嶋一茂は「三流」って自分で本にするくらい言ってるから、そこは分かるが…。

うろ覚えだけど、そのライター曰く…

「切り落とし肉があるという事は、丁寧に上や並を切り分けている。その端材として切り落とし肉が出るワケだ。それ故、肉の質が担保されている」

焼き肉屋の内情まで知らないけれど、俺ならクッパに入れる肉にしたり、不揃いながらでも並カルビにする。
もしくは、まかないにでも。
原価率を下げるためにそういった施策をとるだろう。

もしくは「サービスカルビ」として、数量限定で廉価品として提供するかもしれない。

どの焼き肉屋においても、何かしらの方法で提供している。
端っこだからと言って、捨てるはずがない。

魚で例えると「ネギトロ」があるから、また「カマ」を提供している売り場が一流だという具合だ。

だとすれば、どの魚屋も一流だろ!

ツッコミたくなる。

端材が出るなら、端材を活かした商品メニュー構成を考える。
もちろん、切り落とし肉もそうだが。

かと言って「切り落とし肉」だけが持ち上げられ、それを提供していれば一流。

だって、俺は一流の焼き肉ライターだからね。

そんな情報に惑わされてはいけない。
焼き肉屋巡りのプロではあるかもしれないけれど『焼き肉』に関してはシロウト。
玄人の俺が言うんだから間違いない!

こういった情報はごまんと溢れかえっている。
特に現代においては、ネット社会。
正しい情報、偽情報の取捨選択はとても難しい時代だ。

皆さんも信頼できる人を頼りましょう!



焼き肉と言えばカルビ。
カルビと言えばバラ肉。

バラ(右)の脱骨をアップしたぞ。

編集って大変です…。

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工藤博文
専門家

工藤博文(食肉加工業)

ビーフプレイス株式会社

HACCP認証取得の工場で徹底した安全管理のもと、オーダーに合わせて食肉をカット。各地の有名スーパーマーケットを始め、大手コンビニチェーンの惣菜の牛肉加工も担う。従業員のワークライフバランスも推進。

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