空間ペインター15周年!!心から感謝。そして決意
年末ということもあり、
心の棚卸しとして書きたいと思います。
少し重い話ですし、あくまで記録として残したいので苦手な方は読まないで下さい。
それは、今年の春。
母の葬儀の時、
最後の思い出の品や母が好きだったものを棺桶にいれる時の出来事です。
父から
「絵も入れて燃やすか」
そう聞かれました。
母は僕の絵が大好きでいてくれたこともあり、
父もそんな母の為や、
僕の応援もあってか、
わざわざ購入し、家に飾ってくれていました。
そういうこともあり、
葬儀の時に家から、その絵たちを運び、
祭壇の一角に飾っていました。
そう言われた時、
それもいいかも、、と
一瞬だけ考えましたが、
直後に、強めに拒否する感情が生まれました。
気持ちはすごくわかるが、
そこだけは、、ってなった。。
その後、
代わりに、絵を印刷したものを
たくさん棺桶に入れました。
昨日、ふとそれを思い出し、
ある意味、とても貴重な経験をさせてもらったと思い、忘れないように書き残したい衝動にかられました。
『作品を大切にしてほしい』
絵を描くって、簡単に思ってる人も多いと思いますが、それを仕事にしてる者としては、
本当に命を削って描いています。
色んなことを犠牲にして、作品を描いています。
そこに至るまでのことや、応援してくれた人、
出会いや別れ、色んなことがあり、
描けている。
それは、母の命も含まれるかもしれない。
数々の巨匠の作品のように、
自分の命より長く残り得る可能性のある物としての意識もあり描いています。
昨今、海洋プラごみを素材としてアート作品を作るという取り組みをしているので、更にその意識は広がり、
作品はゴミか宝か、
そんな極限の物がアートなんだと思わされています。
人間として、最大のエゴなのかもしれません。
だけど、それだけの気持ちで向き合っているんだと、自分自身あらためて認識しました。
今年、母から教えてもらったことの
大きな出来事一つです。
一生忘れないように、また来年からも
多くの人に大切なことを伝えられるように
頑張って描いていこうと思います。



