別府某所のお風呂の壁画制作中
5月13日から、大分市中心部の、セントポルタ中央町商店街のエトウビルギャラリーにて、空間ペインター芳賀健太20周年パネル展&絵画展示販売会を開催中です。
会期も残り、今日含めて2日となりました。
お越し下さった皆様、ありがとうございます。
先日から少しずつ、これまでを振り返る投稿をしています。
●今回は、コロナ禍での壁画制作のご紹介です。
恋叶トンネル制作後は、2020年にコロナ禍に突入し、世の中が大きく変化を迎えました。
僕もこの時期、例に漏れず大変でしたが、その中で、ご依頼頂いた中でも、この時期を象徴していた作品を今日はご紹介します。
今回ご紹介する作品は、2つとも1室丸ごと異空間に変化させ、そして暗闇で光る蛍光塗料を利用した作品になります。
一つ目は、2020年に制作させて頂いた、大分県中津市耶馬溪にある「小さなお宿 つきのほたる」さんの壁画です。

自然豊かな耶馬溪には、たくさんのホタルが現れ、オーナーさんもホタルを守る活動もされていて、そちらをPRする目的で、室内すべてに、そこから見える月とたくさんのホタルを描き、蛍光塗料でブラックライトを点灯すると光るという壁画を初めてさせて頂きました。


耶馬渓はとても素晴らしい景観が残る土地なので、
いつかゆっくり取材をして作品を描きたいとも思っていましたが、
大分市内からかなり遠いので、なかなか行く機会もなかったのですが、
コロナ禍で、なるべく県内での活動に制限されていた時期でもあったので、
タイミング的にもとても良かったことを思い出します。
また、コロナ禍で観光業界も大打撃を受ける中、
アートの力で協力できたことは本当に有難い仕事でもありました。
暗闇を照らす光
制作のデザインにあたり、お客様の事業のコンセプトや成り立ちなどを必ず聴かせて頂くのですが、
その中の大きなきっかけとして、オーナーさんの息子さんとの悲しい別れと、
ホタルが密接な関係にあったりしたことをお聞きしました。
「息子さんがホタルとなって、ここに導いてくれたのかもしれない。」
大切なエピソードを聞かせて頂き、そこに寄り添うように壁画を描かせていただいたことを思い出します。
↓こちらの作品の完成当時のコラムはこちら
https://mbp-japan.com/oita/yoshiga/column/5064816/
(ブラックライトで点灯後)
2つ目は、2022年に別府市にあるカラオケダイチャンやまなみ店を、アートでリニューアルという企画にて、16号室をまるまる描かせて頂きました。テーマは「夢の湯」。
別府といえば、やはり温泉なので、部屋の中一面に別府の夜景を描きました。
別府にまつわる動物や鬼たちを描き、こちらもブラックライトで、夜景と星々に包まれて、夢のような空間で、気持ちよく歌ってもらいたい!というイメージで描きました。
↓この作品についての完成についての当時のコラム
https://mbp-japan.com/oita/yoshiga/column/5115993/
制作中の動画
完成のご紹介動画
どちらもトリックアート的な要素も入れつつで、楽しんで頂ける壁画になったのではないかと思います。
暗闇で光るホタルのように、
コロナ禍で籠っていた時期に、「それでも輝くことを諦めない。」
振り返ると、お客さんも僕も、そんな姿勢があったからこそ、生み出すことが作品だったように思います。
どちらも、今もお楽しみいただけますので、是非今後ともよろしくお願いします。
●壁画の相談会も引き続きやっておりますので、
ご興味のある方、検討中の方がいらっしゃいましたらお問い合わせ下さい。
引き続きよろしくお願いします。
詳細
『空間ペインター芳賀健太20周年展 街と絵』
期間:2025年5月13日(火)~6月15日(日)休みは6月2日(月)
10時~18時
(※お店の事情により、変更の場合があります)
場所:エトウビルギャラリー
(大分市中心部、セントポルタ中央町商店街「エトウ南海堂」横)



