⑧ 既存木造住宅 性能リノベーション工事
こんにちは e-ハウス・荻野です。
リノベーション工事6回目は、床の下地の造作です。
床張り前のチェック
前回は、防湿コンクリートを打設するところまででした。
次に、床の下地工事に取り掛かりますが、その前に確認する大事なことがあります。それは、
- 床の不陸確認
- 柱の建ち、不足
- 部屋の配置等変える場合、間仕切りの位置、構造上の強度
- 地震に対しての強度(改めて耐震診断)
- 筋交いや柱、梁、桁の構造用金物の有無
- シロアリの被害や腐朽 など
1.床の不陸確認 ~ 住んでいるときは気づきませんが、特に昭和時代に建築された住宅は基礎等の構造上の問題から、経年によって床の高さが異なっています。木造の構造体の加工の制度や、基礎の不同沈下によって2~3㎝以上床の高さが変わっています。高さをそろえる工事が必要です。(床の断熱材工事・下地パネル張り工事等と同時に行います。)
土台や大引きの横で調整してます。
2.柱の建ち、不足は ~ 床が不動沈下している場合は柱も傾くことが多いため、仕上がったときに壁が傾いたりドアが閉まりにくくなるのを防ぐために柱を入れ変えたり補強します。
3.部屋の配置等変える場合、間仕切りの位置、構造上の強度 ~ 既設の柱を撤去、移動することにもなるので構造上強度が大丈夫か確認し、補強します。
【補強前】
【補強後】左側の柱を撤去し、梁を補強しています。
構造用合板等使い補強するときもあります。
4.地震に対しての強度 ~ 工事代金見積時に耐震診断を行ってますが、解体後構造体等見えてなかった部分が分かるため、リノベーション工事後の耐震診断を改めて行い必要に応じて補強します。
【耐震補強計画】
2でも使っている写真ですが、柱と筋交いを補強しています。
構造用合板を張り補強しています。
5.筋交いや柱、梁、桁の構造用金物の有無 ~ 必要に応じ金物を設置します。
6.シロアリの被害や腐朽 ~ 蟻害や木材の腐れなどをチェックしシロアリの駆除工事や被害部分の取替をします。
シロアリの被害
雨漏りによる被害
他にも注意事項はありますが、以上のことをチェックしながら床の断熱材、床下地合板の取り付けを行います