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コラム

第1回 ファースの家~プロローグ

2022年4月25日 公開 / 2022年6月4日更新

テーマ:木造住宅新築工事

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 省エネ対策リノベーション工事断熱材 効果

私が考える健康住宅について、紹介したいと思います。

自然素材を使っても健康住宅にならない

二十数年前、当時の家づくりにおいて「シックハウス症候群」の対策が課題になっていました。

シックハウス症候群とは、住宅の内装などに使われている建材にホルムアルデヒドなどの化学物質が含まれているものがあり、その影響でアレルギーなどの健康被害を発するもので、症状により折角の新築の家で生活することが困難な方が多くいました。


私も現場監督として住宅建築に携わっていましたが、新築の家で特に天気がいい日2階に上がると、ビニールクロスの揮発した可塑剤の成分で、シパシパして目を開けることができないほどひどいものでした。しかし、当時はそれが当たり前のことでした。

目に見えない成分の影響によるものなので、対策は後回しにされていた感はありますが、建築基準法の改正があり、化学物質が含まれている建材の使用に基準が設けられました。

シックハウス対策がホットな時、私はそれまで勤めていた会社から独立し「一家和楽の家づくり」をコンセプトに合資会社e-ハウスを設立し仕事を始めました。

そんな時、健康住宅の家づくりをやろうと、「自然素材」=「健康住宅」というイメージで家づくりを企画し建材のことを勉強していたら。壁にぶつかりました。
自然素材を使っても健康住宅にならないことに気づいたからです。

例えば、床の仕上げ材に無垢のフローリングを使うとしても、下地に合板を使い釘だけでは浮いてしまうため接着剤を使います。無垢のドアを選んでもそれは接着剤で固定した集成材です。
また、ビニールクロスの代わりに珪藻土を使うとしてもその中にも接着剤が使われています。

構造体や内装建材に使う材料で、腐食しにくいといわれるヒノキ材等にも少量ですがホルムアルデヒドなど揮発成分が含まれている。

健康住宅はどう造れはいいのかわからなくなりました。
そんな時に出会った工法で、これらの悩みを解消することができる「ファースの家」を紹介していきます。

この記事を書いたプロ

荻野晃

住まいづくりのすべてをワンストップで進めてくれるプロ

荻野晃(合資会社℮-ハウス)

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