家は周囲への影響と住む人の品格を表すもの
7月17日、新津工業高校・日本建築科の先生と来春卒業予定の生徒2人が、会社見学に訪れました。
その際、先生に「3年生の生徒数は何人ですか?」お聞きしたところ、「29名です」。
「その内、大工としての就職希望者は何人ですか?」の問いに「10名以下です」の返答にショックを受けました。
野村総研の予想では、2010年に39万7,400人の大工人口が、2030年には約半分の21万1,500人になると予測しています。
少子化社会とはいいながら、この要因は何なのか?
一言でいえば、若者がこの職種に魅力を感じなくなったのではないでしょうか?
日本のモノづくりには、先人から受け継ぐ伝統の緻密さと、美しさへの拘りがあります。
が、今風の家づくりでは、手加工を必要としない、ただの組み立て作業となり、「つくる喜び」がなくなってしまいました。
いくら斬新なデザインや高度な性能の家を描いたとしても、具現化するのは職人です。
職人の技は「一朝一夕」には身につきません。
今こそ、世界に誇る日本の家づくりを後世に伝える人材育成が急務です。