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木造建築は「都市の森林」、伐採・植林・長期使用で環境保全

2019年8月1日

コラムカテゴリ:住宅・建物

最近、日本各地で気候変動による災害が多発しています。

その要因はCO2の排出による地球温暖化だと言われています。

樹木はCO2を吸収して成長するので、これをその対策として利用します。

樹木の吸収・固定量は樹齢約50年まで伸び続け、それ以降は、ほぼ横ばいで推移します。

まずは、この特徴を踏まえて、老齢化した樹木を伐採し、必ず植林する。

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そして伐採した木材で木造建築物を建て、50年以上使用する。

「伐採」「植林」「木造建築物の長期使用」の3つが連携して初めて、CO2の吸収を最大化した森林保全が可能となります。


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延べ面積30坪・20㎥の木材を使う家で5tの炭素を固定できます。

木造建築物は日本の低炭素社会を実現し、地球環境保全に貢献する「都市の森林」なのです。

一般的に木造建築物は短命だと思いがちですが、違います。

シロアリ被害や不朽さえ防げれば、半永久的に耐久年数を延ばせるのです。



大径木を用いた木組み・高床構造・軒を長くするなどの耐久構法は、これからも継承すべき日本独特の建築文化です。

詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。

この記事を書いたプロ

武石明

木のことを知り尽くした木造住宅設計のプロ

武石明(株式会社研創)

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