傷が付いても大丈夫。自分で復元する天然木パワー
湿気大国・新潟県。
湿気が多いと、木製品の風化が早くなってしまいます。以前、風通しの良い純日本家屋と当時の一般住宅で木製品の輪切りを壁にかけて実験してみたところ、3年後には色が様変わりしていることがわかりました。
また、新潟県の一部(長岡・三条・新潟・新発田)は1000年ほど前まで海の中だったという事です。昭和40年代前半までは自宅の庭にガス井戸があり、そこから出たガスを自家用タンクに溜めていたので、今でも地下からガスが出る地域もあります。さらに、近年は地下水の流れが悪くなっているため、土の中で水が腐ってしまうこともあります。
こうした地下のガスや腐った水の臭気が家の中に入ってくるのが、新潟県なのです。
この課題を解決するには、家の中の空気を換気させるしか方法はありません。
ですが、風向きを考えずに換気扇を取り付けている工務店が多いのが現状。風上に換気扇をつけると、吹き込む風のせいで排気しにくくなるので、風下に換気扇をつけて部屋の中の空気を外に出す必要があるのです。
このように当社は、建築する地域の風の通り道を考えて、家の設計をしています。
新潟平野の真ん中、白根と新津という地域は隣部落ですが、これだけ風向きが違います。