医療現場でも予感、このままでは国民皆保険制度は存続不能…

石井順子

石井順子

私たちが今できることはなんだろう?

先日から社会保障制度の話を
しています。
お医者様のアンケートで
国民皆保険制度が
維持していけるかとの質問に
約半数がいけないとの答えでした。
現場のプロが感じている
大事な予感です。

国民医療費は
現在40兆円を超しました。
すべての団塊の世代が
75歳以上になる
2025年には社会保障費が
150兆円という話は
先日書きましたが
うちわけの国民医療費は
54兆円になる予想です。

お医者様たちは
持続不能の理由として
高齢者の医療の増加
医療費が高額な薬価などで
高くなっている
などあげています。

素人の私でも
感じるところがあります。
今では大きな病院は
紹介状がないと
かかりにくくなっていますが
個人医院については
自由に何度でも
何件でもはしご受診ができます。
海外より通院回数がずっと多いです。

大病院と同じく
個人病院も規制して
年間何回までとか
ひとり一病院とかにしましょうか?
地域で割り振ると
名医がいるところはお得とか
不公平感が増しますね。

過剰な医療も
問題だと思います。
何も言わなければ
風邪くらいでも山のような薬をもらいます。
その裏には
やはり山のような薬の廃棄があります。
たいへんもったいないです。

話しにくいのですが、そろそろ公でも
尊厳死を認めていいのでは
と思います。
回復の見込みがないとか
高齢で積極的な治療が
意味をなさないなどは
過剰な医療について
見直してもいいのではと思います。

がんの治療に関して
高齢者の治療実態報告を見ました。
85歳以上の患者さんの4割は
手術のみの抗がん剤など薬物療法なし。
同じく4割近くが治療なしとのこと。
ご本人の希望とのことらしいです。
概ね過剰な治療は行われていない
ということでしょうか。

どんなに医療行為が
必要であっても
国としての制度が崩壊なら
全ての国民が
失うものが多すぎます。
お医者様たちだって
制度が継続しなければ
診療報酬だって入ってきません。

急激に極端に制度が
変わるわけではないと思いますが
私たちには自助努力が必要です。

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