マイナス金利だけど子どもの教育資金はどう準備しよう?

石井順子

石井順子

マイナス金利が金融機関に及ぼす
影響は大きいです。
証券会社ではMMFが
取り扱い停止になったり
保険会社でも商品売り止めが結構あります。

ほとんど難しいのは
円建ての一時払い保険。
私も数十社扱っているのですが
純粋な一時払い商品は
1社しか見当たらなかったです。

積立保障の学資保険にも
影響が出ています。
返戻率を落としたり
取り扱いを停止したり
加入が難しいようです。

お子様の教育費を
学資保険で準備するということは
私自身、以前からそんなに
お勧めはしていませんでした。
学資保険は保険の仲間ですが
ほとんど保険機能はありません。
本来なら契約者である親が亡くなった時
大きく保険金が下りるのが
保険の役割です。
学資保険にはそういう能力はなく
保険料の払込免除になるだけで
満期まではお金を払わなくてもいいですけど
期日は短縮にはならず
予定通りの満期日に
満期金が下りるという性質です。
 
子どもの健康状態が悪かったり
親に既往症があっても
保険としての機能が薄いので
加入しやすい商品でした。
でも私だったら
親が健康なら
普通の保障タイプの保険で
親の保障を確保し
保険料払込期間を短く設定し
払い込みが終了すると
解約金が保険料を超えるという
タイプの保険をお勧めしていました。

返戻率は学資保険と大差なく
保険機能が充実しているので
結構人気がありました。
こちらは売り止めではないですが
やっぱり返戻率が下がっています。

このように定額保険といわれる
解約金が初めから決まっている商品は
ずいぶん魅力が薄れました。
このようなマイナス金利の時代では
定額保険や預貯金だけでは
学資金を貯めるのは
難しいかもしれません。
一部は運用を考えた方がいいです。

子どもが育つのは
十数年かかります。
運用は長機関投資を続けると
安定的な利益が
確保できるとされています。

金融の世界はお天気と同じ
毎日が晴れでも雨でもないです。
相場が下がっている雨の日や
嵐の日に解約するのではなく
お天気が良くなるまで待って
晴れの日に
利益を確定させればいいです。
洗濯と一緒ですね。

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