キャリブレーション 観察力を鍛える
先月に約束した通り、記憶の改ざんについて話をしたいと思います。
記憶はいつまでも同じではありません。
この小説に出てくる准教授高槻彰良は、瞬間記憶能力の持ち主です。
ところが、記憶は呼び起こすたびに再記憶、上書き保存されています。
なので、記憶を思い出す食べに記憶は書き換えられます。
自分の都合の良いように書き換えられるのは、普通のことです。
内容が変わるというよりも。、感情が加わるという方が正しいのかもしれません。
また記憶は美しいままにという話を聞いたことありませんか?
思い出したときに、「自分が好きだった人なのだから」きっと素敵な人に違いない。
楽しい気分の時に、思い出すと楽しいが紐つけられます。
すると、実際よりも記憶の中の思い出の方が楽しい感覚がアップします。
悲しい気分の時に思い出すと、その思い出が色あせたように感じます。
検索ワードが「楽しい」だけになっていれば、楽しい時にしか思い出しませんけれども。
通常は思い出すために複数のキーワードや色、音、匂いなども紐つけられています。
お腹が空いた時に、思い出した後に、違うものを食べておいしかったと感じると、
食べていない記憶の物も美味しいがアップすることもあります。
そして、期待値が上がると次回食べた時には「こんなものだったのか」と感じることも。
今読んでいて、それ経験あるとほとんどの人が思ったかもしれません。
それは私にはわからないことですけれども。
記憶は思い出すたびに再記憶されているというのは脳科学上の事実です。
だから、復習をしているのは再暗記しているということ。
最初に暗記するよりも、上書きの方が覚えやすいということです。
だから、一夜漬けというものが忘れやすいのも説明するまでもないですよね。
さて、では記憶の使い方について明日から話をしていきましょう。
『株は上げるものではなく、株は上がるもの』(アメブロ)
漫画のワンシーンで、出てきた言葉ですが…
意味が深いですね。
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