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怒らない子育てをNLPで実現。悩みが楽しく感じられます

NLPで子育ての悩みを解決するNLPトレーナー

竹井勝之

竹井勝之さん
「子育てにNLPを生かせる」と考えた竹井さん

#chapter1

視点を変えて感情をコントロールするNLP

 奈良県で自動車整備業を営む竹井勝之さんは、米国NLP協会トレーナーアソシエイトの資格を持ち、「奈良NLPこころの研究会」としてNLPのセミナー講師をしています。NLPとは1970年代にアメリカで発祥した実践心理学の一つで、うつ病治療のために考えられました。「脳をコントロールして、怒り、悲しみ、喜びなどの感情がどこから来るのかを学ぶことで、人の心を元気にするのがNLPです」と竹井さんは話します。

 竹井さんがNLPを学び始めたのは、好調だった自動車整備業の営業成績が伸び悩み、落ち込んでいた時期に、セミナーを受講したことがきっかけだそうです。その時の講師に「ただ数字を追いかけているからだめ。なぜその数字が悲しいかとか、なぜうれしいかとか考えたことがないでしょう。1万円札と1万円と書かれた紙の違いを考えてみて」と指摘されたそうです。「1万円札をもらってうれしいのは、それで何が出来るか、何が買えるかを脳がイメージすることが出来るから、『うれしい』という感情が湧いてくる。1万円と書かれた紙をもらっても何も想像できないからうれしくないんですよ、と教えられました。営業成績の数字が意味していることを考えたら、伸びていなくても悩みだと思わなくなりました」。違う視点で見れば、感情をコントロール出来ると知った竹井さん。同時期にお子さんが反抗期を迎えて子育てに悩んでいたこともあり、「子育て」にNLPが生かせると考えました。

#chapter2

子どもが「怒られている」と感じないことが大切

 「親なので、子どもをより良く育てるために怒らなくちゃいけない時もあるし、注意も指導もする。でも、それをすると口を聞いてくれなくなった」というのが竹井さんの子育ての悩みでした。NLPを学んで、子育てへの考え方が変わったと言います。「子どもは育てるものだと思っていましたが、ちゃんと育ってくれるのです。怒るということだけが正しい子育てではないことに気が付きました」。それでも、子どもに注意をしなければいけない時はどうするでしょうか。「怒ると話をするの違いは、話す時の目の高さです。目線を合わせて話してあげるだけで、子どもは『何かを伝えてもらっている』と感じます。親が立った状態だと子どもを見下ろす視線になり、子どもは『怒られている』という感覚になってしまう。親目線と子供目線の違いですね」。

 また、「○○したらダメ」という話し方が良くない理由について、「NGワードを受け付けない」という脳の特徴が関係していると教えてくれました。「例えば『○○を想像しないでください』と言うと、脳は一度それを頭に浮かべてから、消したり払いのけたりして想像しないようにするんです。同じように、例えば水を飲むときに『こぼしたらダメ』と注意すると、その瞬間に子どもは水をこぼす自分を想像してしまうのです。想像すると実際に起こりやすくなり、『コップで水を飲もうとしたらこぼして怒られた』ということが脳に残ります。するとそれが嫌になり、いつまでたってもちゃんと飲めるようになりません。しかし『こぼさないように両手でコップを持って』と教えてあげると、子どもは水をこぼさずに飲む自分を想像し、それが出来るようになります。どうすればいいかを教えてあげると、子どもに残るものは変わってきますよね。それが子育てだと思います」

セミナーでNLPの考え方を話す竹井さん

#chapter3

実は身近なNLP。子育て以外でも活用できます

 子育ての悩みは、目の前の子どものことだけに必死になって、視野が狭くなっている状態がそもそもの始まりといわれます。「狭まった視野を広げてあげると悩みはなくなる。悩み自体が楽しいことだと受け取ることが出来るかも」と竹井さん。しかし、怒らないと決めても、すぐに出来るものではありません。「大切なのは、怒らないという選択が出来るように努力することです。慣れてくれば、自然と怒らないようになります」

 実はこの「慣れ」という現象も、NLPでは「自動反応プログラム」と呼ばれる脳の仕組みです。繰り返し行ったり、衝撃的な出来事があったりすると、覚えたり、書き換えられたりします。ほかに、トラウマや験担ぎなどもNLPを使って説明できる脳のプログラムの一つです。「その感覚がないだけで、NLPは身の回りにたくさんあって、特殊なものではありません。仕組みを知って意識的にプログラムを作ることで、気持ちをコントロールすることができるのです」
NLPの考え方は子育てに限らず、仕事や近所付き合いなど、どんな場面にも当てはめることが出来ます。「まずは子育てで悩みを抱えるお父さん、お母さんに、子育ては楽しい、そして人生は楽しいと感じてもらいたいのです」。竹井さんは今後、大阪・奈良を中心に子育てセミナーを開催し、NLPを広める活動を続けていきます。

(取材年月:2018年9月)

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専門家プロフィール

竹井勝之

NLPで子育ての悩みを解決するNLPトレーナー

竹井勝之プロ

NLPトレーナーアソシエイト

奈良NLPこころの研究会

NLPを自分の体験を交えて、やさしく楽しく話します。ストレスの原因を解消して、コミュニケーション能力を大きく変化をさせることで、子育てが楽しくなり、営業の能力が上がり、人生そのものを元気に出来ます。

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