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杉田昌穂

理科実験・読み聞かせで思考力を育てる幼児教育のスペシャリスト

杉田昌穂(すぎたまさほ) / 教師

青穂塾(せいすいじゅく)

コラム

(3)コンパスは悩ましい!

2024年3月2日 公開 / 2024年4月1日更新

テーマ:算数

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コンパスには鉛筆利用型、芯利用型、シャープペンシル利用型の3種類あります。

青穂塾では小学2~3年生頃からコンパスを使い始めるのですが、困りごとが4点あります。
(1)持ってくるのを忘れること。
(2)芯のすり減った鉛筆を使うと、太い線になること。
(3)針がきちんと紙に刺さっていないのが原因でずれてしまい、正確な円を描けないこと。
(4)長い間使っているとネジが緩んできれいな円が描けなくなること。

(1)に関して言えば、コンパスは形状の関係から筆箱に入らないことが多く、生徒が忘れてくる原因になっています。でも最近はそれを解決するようなコンパスがあります。株式会社レイメイ藤井のペンパス(写真上)と、クツワ株式会社のスリミーコンパス(写真下)です。鉛筆を少し太くしたような形状ですので、どんな筆箱にも必ず入ります。

ただし、株式会社レイメイ藤井のペンパスには「芯タイプ」と「シャープペンシルタイプ」の2種類があります。シャープペンシル利用型は壊れやすいという欠点がありますので、「芯タイプ」の方が丈夫かもしれません。(購入して間もないので、本当の耐久性は分かりません。)それに対してクツワ株式会社のスリミーコンパスはシャープペンシル利用型しかありません。しかもシャープペンシルが自動芯出し機構になっています。一般のシャープペンシルはほとんどがノック式なので、使い方がわかりにくいと思います。株式会社レイメイ藤井のペンパスはノック式のシャープペンシルなので誰でも使い方が分かります。

(2)に関して言えば、線が太くなるのを防ぐ2種類の解決方法があります。1つはシャープペンシル使用型のコンパスを使うことです。これだと線が太くなることはありません。ただしシャープペンシル部分が壊れやすいという弱点があります。特に百均の製品はすぐ壊れますから、お勧めできません。もう一つの解決策は鉛筆の先を針のように尖らせるのではなく、カッターナイフなどでI字型に削ることです。芯の摩耗を遅らせることができます。

(3)に関して言えば、針が刺さらないのは製品に問題のある場合があります。下の写真を見てください。

上が中学生用製図コンパスの針、下が初心者用コンパスの針です。
下のコンパスの針はとがっていないのがわかりますね。
そのために針が紙に固定できず、円がゆがむのです。
下が実際の製品です。これ以外にもとがっていない針を使っている製品が複数あります。



恐らく針が危険だからという理由でこんな製品が売られているのだと思いますが、私はコンパスでけがをしたという話は聞いたことがありません。過剰反応だと思います。同じ会社の別製品ですが、きちんと紙に刺さる針を使っているのですが、使わないときには針が隠れるという製品があります。こちらの方がおすすめです。(下の写真)


なお、コンパスの針が刺さりにくいときは、下に厚紙を敷いてください。効果的です。

(4)に関して言えば、この課題を解決した商品はありません。どこかのメーカーさん、新商品をお願いします。

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杉田昌穂(青穂塾(せいすいじゅく))

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