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松下重雄プロのご紹介
根羽スギなど地域の自然素材を使い、環境と共生するサスティナブルな家づくり(3/3)
「古さこそモダンな家づくり」をテーマに、次代に引き継ぐため古民家を再生
故郷に戻って以来、力を入れてきたというのが古民家再生。施主の要望や建物の状態に合わせて、どの程度手を入れるかはケースバイケース。ただ古い建物を元通りに新しく復元するだけの仕事はしないように心掛け、必ず今の時代に合った空間設計や温熱環境の整備、耐震補強を施します。復元するだけでは、次の代に引き継いだ時に「古くて住みにくい」と、取り壊される可能性があるからです。
「25年程前のある時、築150年程の家屋で、設計中に施主の息子さんが結婚されたんですが、お嫁さんとなる方も再生前の家をご覧になっていて、再生後竣工した家を見るなり『なんてモダンになったのかしら!』と大変喜ばれました」
この言葉から、「古さこそモダンな家づくり」というテーマを着想。信州の農村風景に溶け込み、現代の機能性も備えることで古民家の資産価値を高めてきました。
「これらの古民家の再生活動に対して2020年『第一回吉田桂二賞・入賞』という大変尊いありがたい賞をいただけたのは光栄であり、今後の励みとなりました」
開発側にいる建築家こそが、環境や景観を守っていかなくてはならないと考える松下さん。飯田市の天然記念物に指定され、絶滅が心配されている「ギフチョウ」の保護活動にも長年従事しており、自身の素養の一つとなっていると話します。
壊して建てる「スクラップ&ビルド」ではなく、自然と共生し、未来につながるサスティナブルな建築や、つくった建物の延命を探求しています。「生きた化石」と呼ばれ絶滅を免れてきたギフチョウのように長く社会貢献すべく、健康に留意し生涯現役を続けたいと話します。
(取材年月:2024年2月)
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