やっぱりオルカン、日本株式の投資信託は不要? 日経平均史上最高値38,915円は通過点かも

テーマ:投資信託


NISAの日…先進諸国を引き離す勢いの日本株

『2月13日=NISAの日』として、報道でも話題になり、普及を推進するイベントなども開催されたようです。
日興リサーチセンターが推計した、新NISAの対象となっているETFを除く株式投資信託への純流入額(新たに購入するなどして流入した額から解約や売却で流出した額を差し引いたもの)は、1月、約1兆2800億円だったとのこと。
このうち、日本株に投資するタイプについては流入額1300億円…
対して海外株式に投資するタイプが8割以上。
過去のコラムでも取り上げた通り、日本の個人投資家資金のほとんどは世界株式に向かいました。

しかし。

日経平均株価の年初来上昇率は約11%、世界の主要な株価指数を上回っています。
海外投資家の買いが主導したものではありますが、2024年1月第3週(1/15~19)時点では3週連続の買い越し、累計約1兆5000億円にも。
一方、日本の個人投資家はここまで6週連続の売り越しとのことで、「利益確定に走る日本の投資家⇔買いあがる海外勢」の構図、儲かっているのはほぼ海外投資家の状況。
新NISAによって、日本の個人資産2000兆円がいよいよ投資に向かうぞ!との期待感から先回りしているようです。

また、2024年11月のアメリカ大統領選挙でトランプ前大統領が返り咲く『もしトラ』が実現すると、日本株にとっては好材料との見方も。

・関税引き下げなどでインフレが再加速し、アメリカは利上げに逆戻りし経済に打撃となる
・米中対立が激化し、第二次貿易戦争の恐れから地政学リスクが高まる

などが想定されます。
対して日本株はアメリカの金利上昇によって円安が進む、中国から引き上げたお金が日本市場へ向く…となると追い風にもなりそうです。日本株価はバブルだと煽る論調もありますが、高値を警戒し利益確定売りも徐々に増えると、調整局面もありそうです。

ただいまリコール対応中、トヨタ自動車株の今後は?

いったい何度目のリコールですか……
今回の修理は、前輪ロアアームのボールジョイント取付部不具合による交換だそう。
トヨタ自動車からの文書には、対応に2時間半~3時間を要するとのこと。
ムダな時間を取られて、ため息しか出ません。
ディーラーさんは丁重に対応くださいますが、何とも向け先の無い怒りがわいてきます…

…というのも。

2月6日の東京株式市場で、トヨタ自動車の時価総額、終値で51兆1474億円に達し、日本企業で初めて50兆円を突破したという記事を見ていたからでしょうか。
グループのダイハツや豊田自動織機、過去には日野自動車の認証不正の影響もどこ吹く風、2024年3月期連結業績予想を上方修正。

これまでの国内最高は1987年に記録したNTT株の49.6兆円、当時、トヨタ自動車はわずか4兆円台だったそうです。
トヨタ自動車は販売も好調、円安も追い風。この1年で株価は約7割も上昇。

長年トヨタ車を愛用してきて、安値で株を買っておけば少しはスッキリしたのでしょうか…?

トヨタ自動車は、今後も海外投資家を中心に買いが続く見通しであり、新NISAによる国内での買付期待も高まっています。ただ、PBR(株価純資産倍率)はずっと1倍を割れていましたが、1.3倍台に乗せてきており、割安感は薄れてきました。

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