あの【バフェット】も売り越し…アメリカ株価見通し、楽観視するのは危険?
新NISA、口座開設殺到…円安圧力と投資しないリスク
いよいよ始まった新NISA制度。昨年後半からNISA口座開設希望者が大幅に増え、今年に入っても証券会社のコールセンターは電話がつながりにくい状況が続いています。
私も多数のお客様の口座開設をサポートしています。
日経平均株価も1/15朝の時点で35,500円越えと、好調を維持。
しかし。
2000億円規模に上る毎月の【NISAつみたて投資枠】による買付、その9割は、
世界株式分散型そしてアメリカS&P500指数連動型
と言われています。
引き落とし日の多い月初や5・10日などには、この”ドル買い・円売り”に伴い、円安圧力が高まります。
資産形成に目覚めた私たちの現預金、前述の通り9割が海外資産に振り分けられているという現状、預貯金に偏った個人金融資産を、資本市場に流し、日本企業の成長を促すというNISAの趣旨とは一致していない現状…国費を投入する政策としては、疑義が残ります。
こうして、新NISA制度を通じて海外資産に資金が向き、円安が促され、それがインフレ助長につながれば、新NISA制度を活用しない人、したくても資金が無い人などは生活をただただ圧迫され、社会の公平性が損なわれるとの不安の声も。今後、投資しないリスクが大きくなっていくとも言えそうです。
ビットコインの現物ETFが上場承認!?
アメリカ証券取引委員会は10日、ビットコインの現物を運用するETF(上場投資信託)の上場申請を承認しました、ビットコインへの資金流入に弾みがつく可能性があります。
ビットコインの現物取引は、個人投資家や機関投資家に広がってきましたが、一部に限定されていました。今回、ETFが承認されたことで、幅広い投資家が参入しやすくなり、大きく資金が流入するとの予想。
また、アメリカの利上げが終了し利下げに転じると予想される今のタイミングも、暗号資産(仮想通貨)にとっては追い風となりそう。
一方。2022年から始まったアメリカの利上げは、暗号資産には強い逆風となり、ビットコインの下落幅は64%にも達しました。利払いや配当の無い暗号資産、金利が上昇し、国債などの安全資産で運用利回りが高いと買われにくくなります。このようにビットコインは、ボラティリティ(値動きの幅)が大きく、リスクの高い資産であることには変わりなく、要注意。
アメリカ証券取引委員会も、
『今回の上場承認はビットコインを認めたわけでも推奨したわけでもない。これらの商品には投資家は慎重になるべき』
との声明も発表しており、注意を促しています。
好材料だけで判断せず、冷静に、慎重に判断するのが賢明です。