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円安 どこまで続く…金利差からみるピークは?
為替の予測は非常に難しいといいます。
20代~40代の比較的資金に余裕のある方にお聞きすると、FXをやっているまたは興味があるという声をお聞きすることも多いと感じますが。
円安はどこまで進むのか?には明確な答えはありません。
ただし、現状の環境から分析していくと、3月以降の急速な円安局面は、すでに終盤戦に入ったとの見通しも多くなっているようです。
なぜ為替の予測は難しいのか?
為替を動かす主な要因が常に入れ替わるから
・内外の物価見通し
・短期、長期金利差
・経常収支
・対外資産、負債のバランス
・市場のリスク許容度の変化
・地政学リスク
など様々。
これらが主な変動要因ですが、それぞれの影響度合いは常に変化しており、どの要因が為替の動きに大きな影響を与えたのかは、後付けで説明できるのみ。
今回3月以降の急速な円安は、米国利上げによる金利差拡大が主な要因であり、ウクライナ問題などの地政学リスクの高まりを打ち消した形でした。
1ドル140円台前半が目安?
今は、日米金利差に焦点が当たっているので、米FOMCの内容が通常時以上に注目されています。
今回の0.75%利上げが実施されると、政策金利は2.25%~2.5%まで引き上げられます。
これは、2018年コロナ前のピーク水準で、FOMC参加者が、経済現状的にちょうどよいと考えている水準になります。
この点から、9月のFOMC以降は利上げ姿勢も慎重になり、利上げ幅も小さくなってくることが予想されます。
金利差の拡大が落ち着けば、円安にも歯止めがかかるとみられ、逆算すると円安のピークは140円台前半との予想がされています。
好調が続く年金運用、今年は逆境の連続か?
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が発表した2021年度の運用実績は
10兆925億円と、2年連続の黒字で、収益率は5.42%でした。
昨年末までは好調でしたが、年明けからは米国の利上げなどを背景に苦境が続きます。
GPIFの基本運用は国内株、国内債券、外国株、外国債券を各25%ずつですが、年明け以降は世界的に株安、債券安の二重苦となっています。
2022年1~3月の収益はマイナスとなっており、今後も難しいかじ取りが迫られています。
しかし、現状が国内株にとっては下支え要因になっていると期待されています。
株安と円安により国内株の比率は23.89%まで下がっており、25%水準まで戻すには約2.2兆円の買い余地があります。
相場下落時には買いに動くのではとみられています。