新NISAが背景?日本株高、しかし人気はアメリカ株と王道の〇〇
米国株への集中投資はマズかったの?
お笑いの傍ら、投資家として本も出版している厚切りジェイソンさん。著書で米国株投資を推奨していましたが、このところの米国株の下落で批判を受け、自身のツイートを全削除したのではないかとの報道がありました。
対し、ご本人は、「米国株は長期で見たら大した暴落でもない。批判は関係ない。SNSが嫌になっただけ。米国株の長期分散積立投資が正しいと思っている。」との趣旨の発言をし、報道を否定しました。
ここ数年、日本人の投資熱は高まる一方。
2021年にはNISA口座が1,000万件を突破しました。書店にはiDeCoやつみたてNISA、不動産、暗号資産、NFT……資産運用、投資に関する本が並んでいます。
物の値段が上がり、税や社会保障費の負担は増える一方で、収入は一向に増えない、銀行に預けても仕方ない、とにかく投資を始めないとヤバイ…そう思っている人が増えても不思議ではありません。
未だに現金預金が大好きな日本人
しかし。
日本人の預金は毎年増え続け、日銀が発表した資金循環統計によると2021年12月末時点における家計の保有金融資産のうち「現金・預金」は前年比4.8%増の1,056兆円にのぼりました。
日銀調査統計局<資金循環の日米欧比較(2020年)>によれば、日本人は家計金融資産の54%を現金・預金が占める反面、債券・投資信託・株式の合計は14.4%。米国の50%超、欧州の28%と比較すると、いかに日本人が現預金を好んでいるかが分かります。
また、金融庁が発表した<人生100年時代における資産形成>によると、米国の金融資産額は18年間で約8倍。対して預金金利がほぼゼロである日本は20年間で約2倍 決して効率的な資産形成ができているとはいえない状況です。
インベスト?キシダ??
岸田首相がロンドンでの講演で“インベスト・イン・キシダ(キシダに投資を)”と珍妙な発言をしたように、政府も貯蓄から投資への誘導を盛んに進めています。
先述の通り、日本人の投資熱は高まっていますが、まともな投資教育を一切受けていない私たちは、
何をどうしたら、何から始めていいか分からない
投資に向けるお金の余裕がない
リスクを取りたくない
どこに相談したらいいか分からないし面倒
など、様々な障害を感じて一歩を踏み出せなかったり、ブームにのって始めてはみたものの相場に一喜一憂し狼狽売りをしてしまったり。
実際に、日本人の投資信託保有年数は平均でわずか4~5年。
資産形成の王道である、『長期、分散、積立』 せっかく始めたのに、将来の権利をすぐに放棄しているのです。
一緒に続けてみませんか
かく言う私も、本格的に分散投資を始めて2年ほど、まだまだヨチヨチ歩き。
投資先のメインは投資信託、外国(先進国)株式のインデックスファンドです。
日々報道されるネガティブなニュースや乱高下する相場を目にして不安になるときもありますが、そんな時こそ長期目線で考えるようにしています。
私が毎月定期購入しているファンドの資産推移
1か月の基準価格を見ると下落
1年で見るとこんな感じ
ファンドの全期間(2013年12月~)で見ると見事な右肩上がり
値上がりしたから利益確定
値下がりしたから他のファンドへ乗り換える
売り時はいつ?
そんな感覚ではありません。
暴落時に不安になって手放してしまったら、5年後10年後の利益も全て放棄することになります。
相場に一喜一憂するのではなく、とにかく良いファンドを選び投資をし続けることです。
なるべく損をしないようにリスクを抑えつつ。
今を楽しまなきゃ!とばかりに、怠け、美味しいものを好きなだけ食べ、飲み続けていたら、遅かれ早かれ体を壊すのは目に見えています。
資産形成も同じです。
10年、20年そして30年後の自分のために、コツコツと地道に続けていきましょう。