金価格高騰!高値更新中…金の積立買付の現状報告…金の積立投資はおすすめなの?
【今すぐ対策! 資産防衛努力を怠ってはならない2つの理由 】
のコラムで、身近に起きている詐欺についてご紹介しましたが、同時期に、高齢資産家を狙った億単位の投資トラブルが話題になりました。
普段は温厚な綾瀬はるかさんをも激怒させた?投資トラブル
2021年9月、女優の綾瀬はるかさんの個人事務所代表を務める母親が出資した約1億円、投資詐欺ではないかとのニュース。
母親は、綾瀬家が代々世話になっている地元広島の税理士Aから資産運用をもちかけられました。実際の運用を行うのは紹介されたB氏と、他に30代の3人組の投資グループで、A氏だけでなく多くの仲介者がおり、出資者も多数いたそうです。
投資額や金利は出資者により異なり、綾瀬さんの母は月3%の利回りがつく契約だったとのこと。
当初は毎月支払われていた配当が2021年5月にパタリと止まり、投資元との連絡も途絶え、詐欺ではとの声が大きくなっている、などと報道されていました。
月3%もの利回りを保証する投資商品、まずもってあり得ないと思うのですが。
騒動を知ったはるかさんは、「お母さんのような投資に無知な高齢者を騙して困らせている」状況を知って、怒り心頭だったそうです。
近年、高齢者の資産を狙った投資トラブルが相次いでいますが、その内容は複雑かつ巧妙になっています。
2016年に内閣府が実施した世論調査によると、『自分は詐欺被害には遭わないと思う』と答えた人の割合は年齢を重ねるほど高くなり、実際の被害の分布とは正反対の傾向が示されました。
・加工食品のオーナー制度をうたった通販会社『ケフィア事業振興会』事件では全国約4.4万人が合計約2,190億円の被害
・磁器健康器具の預託商法で知られた『ジャパンライフ』事件では44都道府県の1万人近くが合計約2,090億円をだまし取られる
など、巨額の詐欺が検挙されたこともあり、過去5年間で被害額は10倍以上にものぼります。
コロナ禍による収入減、対して世帯の現金貯蓄額は増加、そんな中で投資や資産運用への関心はますます高まっています。特に資産運用に興味を示す高齢者も増えており、詐欺グループの活動がさらに活発化する懸念も。
高齢者のみならず、最近の詐欺は正しい金融知識を持たないまま投資を始める若年層もターゲットになっています。
前述のジャパンライフ、和牛預託商法、PGA(仮想通貨+高配当)、未公開株、不動産などもありますが、いわゆる【ポンジスキーム】に要注意。
ポンジスキームとは?
詐欺の中でも特に、「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資産運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資産運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。投資詐欺の一種に分類され、日本語で
『自転車操業』
と呼ぶような状態に陥り、最終的には破綻する ※ウィキペディアより
紹介システムが存在し高額な紹介料が支払われるところはいわゆる『ネズミ講』
「〇〇さんの紹介だし信用できそう」
「仕組みはよくわからないけど儲かるなら」
「有名人の△△さんも推奨しているし」
「銀行に置いておくだけでは増えないし」
そして
「私が騙されるはずがない、私だけは大丈夫」
“気をつけよう、甘い言葉と暗い道”……
こんな投資ばなしが舞い込んできたら【ポンジスキーム】を疑おう
・高利回り運用だと勧誘する:年30%以上、月3%以上など現実離れしている
・元本保証を約束する:投資に元本保証はありません
・金銭貸借契約で投資を募る:同上、元本保証の言葉を使い巧みにだます
・「数十万からの少額でもできます」:億単位でだまし取られた人も最初は少額から、配当も受けています
・配当を毎月支払うと約束する:特に信頼している人からの紹介では相手を信用し高額を出しやすい
・紹介システムがあり紹介料が高額:詐欺を拡大させるにはこれが一番
・有名人を広告に使っている:ジャパンライフは元官僚や政治家(桜を見る会騒動)などを使っていました
・海外法人である:出資者の情報が得にくく確認しづらい
投資詐欺に遭わないために
とにかく甘い話には要注意、世の中に存在しないと思いましょう。
資産運用商品には元本保証はなく、リスクも必ず伴います。
投資詐欺で大切な資産を失うのは絶対に嫌です。ましてや高齢になってからでは取り返しがつかないダメージも。
・紹介した人や商談相手の話を鵜吞みにせず自分で理解する、情報収集し裏付けをとる
・『未公開株?私募債??ヘッジファンド???』などの専門用語を連発され…まず理解ができないのであればはっきりと断る
・少しでも怪しいと思ったら周囲や警察に相談する
・「私だけは大丈夫」はあり得ないという意識
など、詐欺は身近にあると常にアンテナを張り、大切な資産を詐欺から守っていきましょう。