借りた後でも考えたい、住宅ローンのメンテナンスその②借換え
ご自宅を建てたり買ったりした方、
住宅ローンって借りてからもテコ入れした方が良いことをご存知ですか?
今回は【住宅ローンのメンテナンス】として
平成29年6月時点でのテコ入れ内容を2回に渡ってご案内します。
メンテナンス1)繰上げ返済、する?? ←今回はこちら
メンテナンス2)10年以上・1000万以上のローン期間が残っている場合は借換え検討を!
(※新規の借り入れについては来週アップのコラムで取り上げる予定です。
今から、という方はそちらをご覧ください。)
メンテナンス1)繰上げ返済、する??
『住宅ローンのメンテナンス』と言われて思いつくのが繰り上げ返済ではないでしょうか。
返済できるギリギリの額ではなく、余裕を持って毎月の返済を行って
貯蓄がある程度できたら繰り上げ返済。
完済をなるべく早く、や退職までに、と考えている方は多くいらっしゃいます。
ただ、【貯蓄がある程度できたら】のタイミングを間違っている方が多く見受けられます。
一番多いのは
「借金しているのが嫌だからちょっとずつでもどんどん繰り上げ返済!」
と言う方。
正直、その返し方はおススメしません。
理由は大きく2つ、
①住宅ローン控除額は住宅ローンの残額に応じて変わる
②手元資金がなくなって他のローンを使うことに
です。
①住宅ローン控除額は住宅ローンの残額に応じて変わる
こちらについては対象の場合は借り入れ時に説明を受けているかと思います。
平成21年以降にこの控除の適応要件の住宅を建築または購入し住み始めた場合、
年末のローン残高の1~1.2%が住宅ローン控除として払った税金が返ってきます。
上限金額はありますが使える期間は多くの税金還付を受けたい。
そうすると期間中は繰り上げ返済は控えた方が良い、ということになります。
そして、多くの方が見落としがちなのが
②手元資金がなくなって他のローンを使うことに
という点です。
どういうことか・・・
ローン返済頑張りすぎてお子さんの教育費が準備できず、
奨学金や教育ローンを借りることになってしまっています!!
住宅を購入している方はお子さまがいらっしゃる方がほとんど。
特にお子さんが大学進学を希望した場合、
それまでの教育費と大学の教育費は桁違いです。
長野県でよくある私立大学に進学+別の場所で一人暮らしとなると
入学から卒業までに総額1000万を越えることも珍しくありません。
住宅ローンの繰上げ返済はいつでも出来ます。
ただ、繰上げ返済した後に「繰上げしすぎたからやっぱり返して」はできません。
手元資金が足りなくなり、奨学金でお子さまに負担をさせることになってしまったり
住宅ローンよりかなり金利が高い教育ローンを更に借りる、となってしまいます。
私自身の考えですが借金には良い借金と悪い借金があると思っています。
身近な良い借金が住宅ローンです。
とても少ない金利で長期間借りることが出来ます。
これはそれまでしっかりと仕事をされた信用があるからこそ使える
『頑張ったご褒美/手に入れた権利』だからではないでしょうか。
権利は使わなきゃ損です。
借金だからと敬遠しすぎず、上手く付き合っていってください。
次回は
メンテナンス2)10年以上・1000万以上のローン期間が残っている場合は借換え検討を!
のコラムです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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