漢方薬を取り入れた健やかな体づくりをサポートし、地域を笑顔に（1/3）

漢方カフェを併設した、新たなコンセプトの調剤薬局「知恵所」

　「来るだけで笑顔になる」をコンセプトに、宮崎市内で調剤薬局「まなべる薬局」を展開する「高尾薬舗」。医療機関からの処方せんに基づいた調剤だけでなく、漢方をはじめとした幅広い健康相談に対応しています。

　2022年4月に、5店舗目となる「知恵所（ちえどころ）」がオープン。「健康に関するさまざまな悩みに対して、何らかの〝知恵〟をお伝えできる場にしたいという思いが込められています。地域の方々にファンになっていただけるお店づくりを目指しています」と話すのは、調剤薬局事業部長の實宗丈浩さん。

　知恵所の魅力の一つが、併設する「漢方カフェ」です。漢方薬品メーカー「タキザワ漢方廠」の漢方煎薬を一杯分で販売。店内の電子レンジで煎じて、セルフで飲めるスタイルです。
　「24種の煎薬から、一人一人に合わせてお選びします。漢方薬を選択する時、〝証（しょう）〟と呼ばれる体の状態を指標にするため、症状の現れ方やきっかけ、食事やお通じなど生活習慣も詳しくお聞きします。例えば同じ症状でも、人によって適する薬が異なることも。〝頭が痛い〟〝何となく調子が悪い〟といったときに、お立ち寄りいただければ、その場で飲んでいただけます」

　漢方は苦くて飲みにくいイメージがありますが、「おいしくて」と1日おきに通う人もいるとか。
　「多くの漢方薬に使われる生薬の一つ、桂皮から漂うシナモンの香りを好まれる方もおられます。また、水分の量を調節する、甘みを加えるなど、飲みやすい工夫も提案していますので、漢方の入り口としてお試しいただきたいですね」

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