代赭色(たいしゃいろ)
鶸色(ひわいろ)
おはようモーニング!
4月になりました、新年度になり入社式や入学式が各所で執り行われることでしょう。
コロナも猛威がおさまりつつある様ですね。
ところで、先日4月1日から自転車乗車時のヘルメットが努力義務化されました。
これに伴い、各地でヘルメット着用を呼びかけるイベントが行われている様です。
警察庁によりますと去年1年間に全国で起きた自転車乗車中の事故で死亡した339人のうち52%にあたる179人が頭に致命傷を負っていたということです。
その一方で、死亡した人とけがをした人のうち、ヘルメットの着用率は9.9%にとどまっていて、特に大人の世代の着用率の低さが課題となっています。
警察はヘルメットの着用を、ポスターなどで周知していますが、努力義務であるため、ヘルメットをかぶっていない人を取り締まることはないということです。
ヘルメット着用は、自分の身を守るための判断。
現時点では、あくまで啓発し、お願いするしかないと話します。
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は、鶸色(ひわいろ)です。
鶸色(ひわいろ)とは、小鳥の鶸の羽の色にちなんだ色名で、黄みの強い明るい萌黄色のことです。
鶸はスズメ目アトリ科の小鳥。
スズメより一回り小さい。北海道で繁殖する他、シベリア方面から冬鳥として全国に渡来します。
鎌倉時代の武士が礼服に用いた狩衣を表した「布衣記(ほいき)」の「狩衣事(かりいぎぬごと)」の項に見られることから鎌倉以降の色名と思われます。
『鶯色(うぐいすいろ)』に比べるとより鮮やかな色を指しており、緑みが強くなると『鶸萌葱色(ひわもえぎいろ)』、さらに緑がかると『萌葱色(萌葱色)』、茶みが加わると『鶸茶色(ひわちゃいろ)』とよばれます。
●七十二候
七十二候では、4月4日から4月8日頃を玄鳥至 (つばめきたる)と言います。
七十二候が清明の初候に変わり、夏鳥のツバメが渡来する頃となりました。
「玄鳥 (げんちょう)」とはツバメの異名で、黒い鳥という意味です。
冬を暖かい東南アジアで過ごしたツバメたちは、繁殖の為、春になるとはるばる海を渡って日本にやってきます。
ツバメが飛来してきたら、本格的な農耕シーズンの始まりです。
日本では昔から、「ツバメが巣をかけると、その家に幸せが訪れる」
という言い伝えがあり、ツバメは大切に扱われてきました。
これは、ツバメは米などの作物を荒らさず、害虫だけを食べてくれる益鳥として親しまれてきたことも関係しています。
泥を集めて巣作りをし、飛びながら虫を食べるツバメ。
鳥のさえずりを、意味のある人の言葉やフレーズに当てはめ、憶えやすくしたものを「聞きなし」といい、ウグイスの「法、法華経 (ホウ、ホケキョ)」が有名ですが、ツバメの場合は「土食って虫食って渋~い」と聞きなされてきました。
●二十四節気
それでは続きをどうぞ!