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コラム
消炭色(けしずみいろ)
2021年11月23日
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は、消炭色です。
消し炭のような橙みの暗い灰色のことです。
火を消した木炭の、うすい灰を飛ばすと現れる炭の色を表現しています。
黒に近い灰色ですが『墨色』ほど深い黒色ではなく、どちらかといえば『薄墨色』に近い色です。
消し炭というのは、キャンプやバーベキューなどで燃やした炭を、火消し壺に入れて消化した際に残った炭のことをいいます。
使用することによって小さくなっているものの、実は非常に燃えやすくなっており、次回のキャンプやバーベキューなどの際に使うと、火おこしが楽になることが特徴です。
また、消し炭が「火がおこりやすい」ことにかけて「怒りやすい、怒りっぽい人」、つまり「短気な人」を呼ぶ隠語としても使われます。
話は変わりますが、11月22日〜26日頃を、七十二候(しちじゅうにこう)では虹蔵不見 (にじかくれてみえず)といいます。
七十二候が小雪(しょうせつ)の初候に変わり、虹を見かけなくなる頃となりました。
通常、虹は空気中の水滴に太陽の光があたって反射してできるものなので、陽の光が弱まり空気が乾燥するこの時季は、虹が現われる条件が少なくなります。
ですが、季語に「冬の虹」があるように、雨上がりの空に思いがけず虹を見ることがあります。
冬は太陽からの光が弱いので、夏のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとした淡い虹になることが多く、また、たとえ見ることが出来ても、じきに消えてしまいます。
夏の虹に比べ、どこかひっそりと物寂しい趣があります。
今日は、勤労感謝の日でお休みですね。
有意義な1日をお過ごしください^ ^
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