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塾長の考え(見た目)②

一木康広

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テーマ:塾長の考え

英検2級
見た目が立派で中身をともなわない。




これが私は個人的に大嫌いだ。




だまされた気がするからだ。




まあ実際のところ、




何をもってして、




「中身をともなっていないか」は、




要するに「基準」に達しているか、




達していないのか。




そういう判断になるわけで、




客観的な場合と主観的な場合がある。







そのために、




人によって解釈が異なるのが普通。







それでも、




私がこの仕事をしていて、




気をつけているのが英検のテスト。




「英検3級もっています」

「英検準2級もっています」

「英検2級もっています」




こういって入塾してくる生徒は、




今までにたくさんいたが、




実力はほぼともなっていない。







英検2級とは本来、




●高校卒業程度のレベル

●大学入試レベル




と説明されている。(これが基準!)




当然ながら、




ほとんどの親御さん(生徒も)が、




「うちの子は英検は一応2級をもっています」




と言うときにはいつも、




私は英検の「基準」とやらに、

疑いの念をもたざるを得ない。




入塾時に英検2級の資格を持っている生徒で、




大学入試共通テストの模試をさせてみると、




5~6割しかとれない生徒がたくさんいるからだ。




これのどこが「英検2級合格」なの?




そう思うことがあまりにも多すぎて、




辟易(へきえき)している。







実は英検の試験を突破するには、




コツがあって、




1.(その級の)英単語の丸暗記に努めること

2.過去問をすることでパターンを知ること

3.口頭試験のときは「熱心さ」を見せること




この3つである。




よって、




1~2週間の対策で合格する生徒も、




ちらほら出てくるが、




だいたい決まってその生徒たちは、




英検が終わったらその問題を見直すことは、




ほぼしない。







理由は簡単。




「試験が終わったから」だ。







英検の合格がまるで実力を保証している、




そのような錯覚をついついしてしまうが、




実際生徒の学力は、

大学受験レベルで言えば、




大した実力はついていない。




もちろん、




「共通テストで5~6割でしょ!」




という「基準」に価値があるのならば、




それでもいい。







しかし、




大学入試もいろんなレベルがあり、




全国的に国公立大学の中堅クラスには、




英検2級程度ではほぼ通用しない。







ようやく「おっ!(通用する)」、




と思うレベルは、




英検準1級だけである。




これはあくまでも私の主観ということで、




読み流してもらっても別にいい。







だが、




「英検2級資格者」という見た目で、




大学入試にも通用するはずだと思うのは、




いささか思慮が浅いと言わざるを得ない。




現実はまるで違うからだ。

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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