塾長の考え(現在の結論)その3

連日、予備校生からの質問が続く。
個別指導の予備校だから…、
予備校が4月11日(金)から、
始まったばかりだから。
今は予備校生たちも、
大いにやる気がある時期だから。
理由はいくつかあると思うが、
私が確認できていることは、
質問の内容のほとんどが、
「中学生の(基本的な)内容」
やはりというか、これが現実。
彼ら彼女らも塾歴を聞けば、
中学生時代は各学習塾に通塾している。
高校受験に向けて指導を受けている。
夏期講習も冬期講習も、
ガンガン受講してきている。
合宿している場合もある。
「受験指導」という名の指導を、
たくさん受けてきているのだ。
そして、
県立高校の普通科などに合格している。
あるいは、
私立高校の特進科などに在籍していた。
だけれども、
中学英文法の内容が身についていない。
「忘れた(消えた)のか?」
「(そもそも)覚えていないのか?」
生徒がしてくる質問のレベルで、
実のところ私にはわかっている。
間違え方に各生徒は特徴があるものの、
生徒たちの答案をよくよく見れば、
当時どういう指導をされていたのかは、
想像できる。
一言で言うと、
「(知識の)詰め込み」だ。
押し込まれているのである、
高校入試によく出る内容とやらを。
その結果、高校入試で合格している。
だが、すぐにメッキははがれる。
英文法にしても、
しっかりとした理由(ルール)が、
教えられていない。
いや結果的に身についていないのか。
これでは、
高校の授業の十分な理解には至らないため、
高校入学後のかなり早い段階で、
高校の授業についていけなくなっただろう。
高校生の時の成績が良くなかった生徒は、
ほとんど中学時代の学力不足が原因だ。
高校に合格できても、
その3年後の大学には合格できない。
各生徒の塾歴を確認しているので、
(いろんな塾が)
「安易なやり方をしているな…」
と私は個人的に思っている。
(思い違いの可能性は当然あるが)
中学生相手がメインの塾とは、
いったい何なのだろうか?
(あまり学力の高くない)大学生が、
アルバイトで大量に採用されている、
個別指導の塾においては、
相手が中学生とはいえ、
いったい何を指導しているのか?
それでも、
(1時間当たり高い料金で)
個別指導ができているということが、
(悪い意味で)すごいなと思う。
北斗塾では、
安易な講師の採用は一切しない。
アルバイト講師の候補であっても、
採用の際には譲れない線がある。
誰でも安易に塾講師になれるわけでない。
生徒の未来への責任は軽いものではない。



