塾長の考え(ショート 605)
「子は親の鏡」
まずはこのことを認識する。
認めることからすべては始まる。
わが子の成績が良くなってほしい。
そう願うのは親御さんの純粋な気持ち。
では、
親御さんの方は、
仕事で成績が上がっているのか?
そこはどうなのか。
仕事で成果を上げることができる。
そういう親御さんのお子さんが、
勉強で成績が上がらないとは、
いったいどういうことか?
社会人にとっての「仕事」とは、
学生にとっての「勉強」にあたる。
成果を仕事で上げることができる、
そういう親御さんは、
ものごとで成果を上げるノウハウを、
知っているということになる。
それをわが子に語ってあげればよい。
仕事を楽しくやっている親御さんの、
お子さんが勉強を楽しくやっていない。
それはおかしい。
いかに仕事が楽しいかを語る、
そのような親の姿を見て、
子どもの方もそうなりたいと思う。
尊敬するし憧れる。
友だちにも自慢したくなる。
「うちの親はね…」、と。
笑顔で話すことだろう。
それを聞いた友だちはどう思うだろうか?
「いいな~」
だろうか、それとも、
「うちの親だってね、○○なんだよ!」
と自慢返しをするだろうか。
基本的に子どもは親が大好きである。
当然のことだ。
お父さんやお母さんが、
毎日楽しく仕事をして、
それが夕食時やその他の時間であっても、
「今日は(仕事で)こんなことがあってね」
などと楽しく会話する関係性があれば、
ふつうに考えてみても、
お父さんやお母さんのように、
僕(わたし)も勉強を楽しくやりたい。
そうなっていくのが自然な流れ。
そう。
「自然な流れ」
これが家庭の中で生じているか?
これを家庭の中で起こしているか?
その「流れ」をつくるのは、
他でもない両親である。
両親ともにプロデューサーなのだ。
「家庭」というものは、
「会社」と同じであり、
ぼ~っとしていては、
悪い方に動いていくものなのだ。
それは会社経営といっしょ。
家庭も「経営する」という認識が、
あるのとないのとでは、
結果(状況)がまるで違うものになる。
特に、
母親がそもそも明るい性格なのか、
そこがきわめて大事。
もしも明るい性格でない場合は、
キャラ変してでも、
陽性にならないといけない。
わが子の子育てという一大事業に、
真剣に取り組みたいならば、
母親は「女優魂」を持つ必要がある。
(続く)