塾長の考え(塾)その9

来週に定期テストがあるDちゃん。
Dちゃんは中学2年生。
住んでいるところは、
北斗塾から車で30分かかるところ。
お姉ちゃん(高2)といっしょに、
お母さんの送り迎えでやってくる。
中学校での成績は、
学年で3番の成績をキープして、
最近は2番が定位置になっている。
精神的なことが原因で、
9月はけっこう学校を休んでしまった。
それまでも、
不登校になってしまうことが多くて、
お母さんから相談を受けることも…。
それでも、
夏休みはけっこう楽しく塾通い。
「もう大丈夫かな?」
そう思ったけれど、
再び9月になってから学校を休みがち。
最近になって復調した。
しっかりと塾での勉強だけは、
進めることができているから、
学校の成績は今のところ学年2番。
「来週テストがあります」
ある講師に話をしているところ、
私が口をはさむ。
「学年で1番を取り続けているのは…」
「はい」
「いつも同じ人だよね」
「はい、Mちゃんです」
Mちゃんと言われても、
私は会ったことが1度もないので、
知らないが、
「そのMちゃんはすごいね」
「はい」
「中学入学以来ずっとトップでしょ?」
「そうです」
だいたいどこの中学校にも、
そういう不動のトップみたいな、
優秀な生徒がいたりする。
それでいて、
塾には一切通ってなかったりする。
本物の優秀な生徒だ。
だいたいそういう場合は、
その子の親御さんは、
わが子が成績優秀なので、
「塾通いの必要性」を感じていない。
そのような生徒の特徴、
それこそが「自立型」。
自立型の生徒とは、
主体性のある生徒のこと。
この主体性の内訳が、
「自主・自制・自律・自発・自活」
の5要素であり、
それぞれの完成度が高ければ、
特別な素質をもっていなくても、
特別な才能をもっていなくても、
学習(勉強)のやり方が、
高校生になっても、
正しければ、
日本国内の最高峰の大学であっても、
おそらくは高い確率で合格する。
うちの塾生で言えば、
Cちゃん(小6)は、
その要件に該当しているが、
親御さんはそれには気づいていない。
本人の夢はイラストレーター。
その話をしているときのCちゃんは、
とてもうれしそうだ。
だから、
私が彼女を強制的に指導して、
難関大学合格を目指すということは、
しない。
本人が高校生のときに望めば…別だが。
さて、Dちゃんの話に戻す。
私はDちゃんに「ある提案」をした。
その提案にDちゃんは固まった。
(続く)



