塾長の考え(全統記述模試)後編
私の夢は、
中学1年生のときにはあった。
それは「実業家」になること。
まあこれは願望に近かったもので、
根拠はあまりなかったと思う。
(結果的には実現したが)
会社員や公務員になるという、
確実性が高くて安定性のある職業には、
ほとんど興味がなかった。
収入の高さや安定に興味がなかった、
そういうわけではない。
(もちろん興味は「ある」)
しかし、
私が1番重要視したことは、
「自由」でいられることだった。
自分の意志で仕事ができる。
自分の努力次第でお金を稼げる。
この2点が最重要項目であり、
これが原点にあるので、
今の自分の仕事が大変であっても、
実際のところは「楽しい」。
いい結果ばかりを出せてきたわけでは、
決してないが、
今の状況や今の自分の能力や状態、
これには満足している。
満足はしているが努力の継続を、
やめるつもりは一切ない。
塾長と言う立場が今の自分をつくった。
そうとも言えるが、
本来の自分は成長意欲が強いし、
勝負事なら負けたくない。
勝ちたい。
努力するだけならいつまでもやれる。
(明確な目標があるときに限るが)
私の友人たちの大半が、
仕事に対してだいぶん我慢している。
そういう風に見える。
そうこちらが感じ取れるような、
発言もするからなおさら確信する。
はたらくのは「生活のため」であり、
仕事を楽しんでいないのではないか?
はたらく目的を見失ったら、
誰でも毎日が辛くなるのは当然。
普通は、
毎日働いている人が大半なのだから。
もしも親がそういう姿を、
毎日子どもに見せていたら?
どういう影響を与えるだろうか?
ひとつ屋根の下に、
いっしょに住んでいるわけだから、
子どもが親の影響を、
受けないはずがないということ。
これを意識していない親御さんたちが、
けっこういるような気がする。
人は環境に左右されることが多い。
北斗塾に来る生徒は、
「私」に影響されることを、
多少なりとも覚悟しなければならない。
それは当然のこと。
どこの塾に行こうとも、
生徒はそこにいる先生(講師)や、
教室の責任者の言動すべてから、
確実に影響を受ける。
その「認識」が薄い親御さんたちも、
大勢いるような気がする。
その塾の「合格実績」だけを見て、
塾選びの最大基準にしている方は、
わが子が勉強の中身以外に関して、
いろいろな影響を受け続けていく、
その事実と実際の影響力を、
どうやら軽く見ているようだ。
(続く)