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塾長の考え(理想と現実)①

一木康広

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テーマ:塾長の考え

中学校


11月末まであと1ヵ月と1週間。




北斗塾としては11月末が目安となる。




「何の目安?」




それは大学受験と中学受験に関しての、

指導上の目安(期限)。




大学受験(共通テスト)も中学受験も、

入試は1月に行われる。




その直前の1ヵ月は「追い込み(調整)」。




この1ヵ月を「黄金月間」にしたい。




そのために夏休み期間(夏期講習)があり、

現在の期間(9~10月)がある。




そういう「指導方針」で進めている。




あくまでもこのやり方は、

今までの経験上、

私がベストと判断しているやり方だ。




将棋の対局で言えば、

1局(勝負)の中に、

序盤と中盤と終盤がある。




序盤の戦い方、

中盤の戦い方、

終盤の戦い方、




これらはまるで違う。




12月は終盤の戦い方をしなければ、

勝負(入試)には勝てない。




だが、




「プレテストがある!!」




というだけで焦る親御さんたちは、




感情的に不安定になっているため、

毎年必ずと言ってよいほど、

塾に緊急にお願いしてくる。




「今度プレテストがあるのでその指導を!」




プレテストとは、

本番の入試の前に実施されるテストのこと。




本番は1月だが、

各私立中学校は8月だったり、

10月だったり、

このプレテストを乱発してくる。




県立や国立の中学校はしないのに。




なぜか?




入学したい生徒を確保したいからだ。




早い段階で、

生徒募集人数のめどをつけたいからだ。




それで、

生徒やその親御さんを焦らせたり、

個人情報をとったりする目的で、

プレテストを実施する。

※あくまでも私の意見。




そういうわけで、

このプレテストの点数が取りたいために、

配布された昨年度のプレテストの問題を、

塾に持ってきては、




「この問題の解説をお願いします!」




と要望してくる。




まだまだ基礎レベルを学習している、

そんな段階の生徒であっても、

親御さんたちは切に要求してくる。




「この問題の解説をお願いします!!」




気持ちは痛いほどわかるが、

そんなことをしてもムダである。




そもそも同じ問題は「出ない」。




同じ考え方の問題も「出ない」。




昨年や一昨年のプレテストの問題が、

わかるようになれば、




「いい成績(特待)をとれる(のでは)!」




と思っている(理想)かもしれないが、




それはない(現実)。




(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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