塾講師のやる気の源とは?(その12)
夏期講習の3週目が終わった。
ここまで順調に来た。
今日からはお盆休み期間に入る。
この期間中にリフレッシュしたいが、
秋からの新機軸の準備があるので、
どこまでゆっくりと休めるか。
いや…しっかり休むけど(笑)。
年齢が50代になってから、
うまく休むことの重要性が、
本当にわかってきた。
いかにうまく休むかは「技術」だ。
それまではただの「怠慢」だと、
ずっと信じていて疑わなかったが。
ところで、
小中学生の夏期講習に関わるのは、
私個人は本当に久しぶりなのだが、
「こんなに簡単だったかな?」
と思うくらい順調。
夏期講習と言えば、
小中学生の指導に関しては、
ずっと私以外の講師に任せてきた。
私の方は、
ずっと高校生や予備校生の指導に、
専念してきた。
高校生の指導になれば、
小中学生の指導と違って、
「変数」があまりにも多いため、
他の講師に全面的に任せることが、
怖くて難しかった。
すぐに間違った方向に進むし、
講師の方は単純に高校生の要望を、
そのまま聞いてしまいがちだから。
要するに高校生ともなれば、
しっかり勉強するのだが、
何を優先的にやりたいかと言えば、
学校の課題。
それでは真の実力はつかない。
学校の課題とは「給食」だから。
個人の実情に合っていないため、
有効な学習機会の損失が多すぎる。
小学生の宅習や中学生の宿題と、
本質的に「同じ」ではダメなのだ。
ところで私は、
今年の夏期講習期間は、
小中高生の指導に専念している。
予備校生の指導は、
システム化できているため、
それぞれの生徒はみなが、
個人用の学習ができている。
予備校生の場合は、
4月から8月までで一区切りだ、
8月末の時点で「土台」が、
どの程度できているのか。
受験合格に向けて、
ここが勝負の分かれ目になるが、
地方国立大学の一般的な学部なら、
もう1ヶ月先が1つのめどになる。
北斗塾を創設して最初の15年間は、
とにかく一生懸命に指導をする。
そのことに集中していた。
一生懸命に「自分が」やる。
今は違う。
一生懸命に「生徒が」やる。
それも「楽しく」。
大変だけれども楽しくやる。
この自立型個別指導ができるまで、
長い年月が必要だった。
さて、お盆休み期間。
生徒たちは、
自宅学習をどれだけ、
自発的に、
やれる人間になっているか。
お盆明けが楽しみだ。
(終)