塾長の考え(九大受験予定のKくん)
小学生に関しては、
中学受験に限定すれば、
夏期講習が学力の「基礎固め」、
そういう点ではラストチャンス。
9月から小学6年生が入塾してきて、
「中学受験の対策をお願いします」
と言われた記憶は、
私に関しては一度たりともない。
中学受験と高校受験の両方を、
ダブルメインと考えている学習塾は、
通常は、
小学5年生になってから、
「あの~、中学受験の…」
そうやって来る親御さんたちには、
「えっ、今からですか?」
「遅いですよ、今からだと!」
「厳しいことになると思いますよ」
などといった「注意」を、
最初の面談でされることが、
ふつうにあるという。
他塾の話だが。
そんな厳しい言葉を言うのは、
それだけそこの塾が本気だ、
そういうことだろう。
だが、
この「真剣さ」は当然だ。
その生徒を合格させようと、
本気で思っているからだろう。
小5の春(4月)であっても、
小6の春(4月)であっても、
実際にはわが子が、
「中学受験したい!」
そう言いだしてくれば、
親御さんたちはそれから塾を探す。
本当は遅いけれども。
「ママ、応援するからね!」
そう言いながら塾を探す。
小学3年生や4年生の時点で、
塾通いし始めている生徒は、
ほとんどその生徒の母親の、
意識が高い場合に、
塾通いが始まる。
子どもの希望で、
小3や小4から塾に行く。
これはほぼないだろう。
公文式の塾の場合は別だが。
いつからスタートするかで、
受験の合格の可能性は違う。
それは当然のこと。
中学受験の対策のために、
いつの時期であっても、
本当は入塾できるけれども、
遅いスタートは、
わが子の受験での合格に関して、
可能性を相当分減らしている、
この事実は認識しておくべき。
塾の先生たちは、
不可能を可能に変えることが、
常時できるスーパーマンでは、
決してないのだから。
(続く)