塾長の考え(甲子園)その2

今は易々とそんなことはしないが、
目の前にいる生徒の可能性を、
「見逃す」。
指導者として、
こういう失敗をしないように、
最大限の注意を払っている。
かつてわたしの前に現れた生徒で、
「この子は頭がいいなぁ」
そう思える生徒たちがいた。
その生徒たちは、
国立大学に限定すれば、
東大(理Ⅰ、理Ⅱ、文Ⅰ)、
阪大、九大、北大、
お茶の水女子大、
神戸大、横浜国立大、千葉大、
そういった難関大学を受験して、
全員合格。
または、
医学部医学科か薬学部薬学科、
農学部獣医学科などの、
難関学部を受験して合格。
しかし、
これは高校3年生や予備校生の場合。
中学3年生や小学6年生の生徒で、
「この子は頭がいいなぁ」
そう思っていても、
高校入試終了後、
合格と同時に卒塾。
中学入試終了後に合格して、
同年の3月には卒塾。
そういう場合は、
その後の指導をできないため、
その生徒たちが、
どうなったかは把握できていない。
うわさで聞いて、
そこそこは把握はできているが、
「結局はそこに進学したか…」
と思うことがほとんど。
あのまま指導できていれば、
どうなったかな…。
そう思ったりもするが、
それもまたその生徒の運命だと、
私自身は思うようにしている。
何が言いたいかというと、
本人が自分のことをよくわかっている、
そう思われがちだが、
案外そうでもないということ、
じつはもっと可能性があったということ。
他人だからこそ、
自分自身を客観的に見れることは、
結構あることだ。
今現在の私の目の前にも、
複数の成績優秀な生徒がいるが、
自分に自信をもっている生徒は、
入塾時点では多くはなかった。
むしろ、
自信喪失している状態で、
なおかつ成績不振だから、
しかたなく入塾してきた。
これが現実。
そもそも、
ほとんどの生徒は、
自覚も足りない状態だった。
だから、
いろんな話をして自覚させてきた。
その上で自立型個別指導をしている。
自覚がないままでも、
小中学生ならば成績向上はたやすいが、
高校生以上はどうしても、
学力的に「重症」の状態が多い。
メンタルも傷ついている。
それでも、
わが子の可能性を信じている母親がいて、
一生懸命に情報を検索して、
北斗塾にたどり着いた。
そこでこちらはどうするか。
何ができるのか。
何をしてあげられるのか。
生徒を覚醒させてあげられるのか。
それとも、
何もできないまま終わるのか。
その戦いが日々の仕事なのだ。
それが塾講師の仕事。
それが塾長の仕事。
(続く)



