塾長の考え(中間テスト)4
「流動性知能」について前回述べた。
この知能(能力)は若い人の特権だ。
もちろん年齢を重ねていっても、
その知能がおとろえていかないように、
努力することはある程度可能だろう。
そう思いたいがデータの上では、
やはり減少していく能力らしい。
代わりに、
年齢が上がっていくにつれて得られる、
そういう能力もある。
それは「結晶性知能」という。
私も50代に入ってしばらくしてから、
これまでに学習してきたことや、
経験して勉強してきたことなど、
いろんなことがつながり始めて、
「そうだったのか!」
と理解できることが多くなった。
そして、
いろいろな問題の解決方法も、
どんどん出せるようになってきた。
実は、
いろんなアイディアも、
いくつも浮かぶようになり始めて、
毎日がとても楽しい。
ところで、
「流動性知能」の話に戻るが、
この能力がさかんな時期の1つが、
まさしく小学生時代。
何でもかんでも覚えることができる、
この時期に学習したり勉強したり、
本当に有意義なことに時間を使う、
それが確実にできるような環境があれば、
わが子の能力も磨いていける。
可能性を伸ばすことができる。
子どもは自力ではそういう環境を、
見つけられないし、
見つけても経済力がないから、
自分の意志だけでは、
その環境を手に入れることはできない。
別の力(存在)が必要なのだ。
では、誰がその役割を果たすか?
子どものゴールデンタイムを、
有効活用できるような環境に、
導ける唯一の存在は誰か?
それが親御(保護者)さんたちである。
(続く)