塾長の考え(塾)その8
前回のブログで、
小学生の驚異的な暗記力について、
現在の私の率直な感想を述べた。
しかし、
付け加えなければならない。
「理解速度」も恐ろしく速い。
「今、ちらっと見ただけなのに!?」
何をちらっと見たかというと、
その生徒ができなかった算数の問題の、
「解答・解説」である。
北斗塾では間違った問題については、
必ず本人に解説を読ませるようにしているが、
わずか数秒間読んだだけで、
「わかりました!」
そう言って再テストに進む生徒がほとんど。
こう言うと必ず、
「もともと頭の良い生徒ばっかりでしょ!」
と言ってくる大人が多いのだが、
…たしかにそうかもしれない。
でも、例えば、
私がそのように思う小学6年生のほとんどが、
明日中学入試があるとしたならば、
残念だが、「ほぼ全員落ちる」と断言できる。
そう、
今現在の学力ではまるで歯が立たない状態だ。
今通塾している生徒の第1志望の中学校ならば、
ほぼ皆が不合格になるだろう。
だが実際にそのとき(来年1月)になれば、
結果はどうだろうか?
私の見立てではほとんど合格する。
今はまだ学力不足でも、
半年後は相当に変化しているからだ。
だがそうは言っても、
この夏休み期間に行われる、
「夏期講習」のでき次第に大きく左右される。
そのくらい現在の学力は不安定だ。
合格に向けてのヤマ場はこの夏なのだ。
それと大事なことを言い忘れたが、
彼ら彼女らが、
「あっという間に」理解する問題は、
北斗塾で言うところのレベル3~4までの話。
(ちなみに小学校のテストレベルは1~3)
中学入試に出題されてくる問題のレベルは、
平均的な私立中学でレベル4~5。
附属中学校レベルで5~6。
または、
特殊問題や適性問題に至っては、
レベル7程度と言える。
宮崎県ではなく、
隣県の名門中学校で、
そこの高等部から東大・京大に合格する生徒が、
現役生と高卒生合わせて昨年度43人の学校は、
中学入試問題のレベルは7~8だ。
レベルが高いどころではない。
明らかにこの入試レベルで合格する生徒は、
秀才中の秀才と言える。
ところで、
レベル4を超えるような、
思考力を要する問題になると、
講師の指導力が必要になってくる。
その指導力の中身とは、
大きく分けて2種類あるのだが、
理解させるのに必要な「教える技術」と、
すぐにあきらめようとする小学生に、
根気よく、かつ前向きな気持ちで、
「問題を理解していきたい!」と、
思ってもらうための、
「精神的指導をする技術」、
この2つだ。
(続く)