塾長の考え(塾)その2
先週末に共通テスト模試が実施された。
第1回ベネッセ・駿台共通テスト模試である。
これは毎年9月の上旬に行われる模試であり、
8月に実施された全統共通テスト模試と、
双璧をなす模試だ。
この2つの模試のおかげで生徒の耐性がつく。
8月前半までに基礎学力中心にやってきた勉強も、
この2つの模試のおかげで、
今後どのようにやっていくのかのマップが誕生。
生徒それぞれの学力の強弱がわかるマップだ。
今日月曜日は各生徒が模試の自己採点をして、
その「マップ」作成に励んだ。
こちらの指示により生徒が嬉々としてやる。
そして出来上がる。世界で1つのマップが。
そしてこの2つの模試に加えて、
今月上旬に行われた記述試験のおかげで、
生徒の学力の「解像度」が、
生徒的にも講師的にも飛躍的に上がった。
これには各生徒もビックリ。
私も手ごたえが非常にあった。
遠近両用メガネがあるように、
遠近両用の「学力マップ」ができているのは、
今後の受験勉強を進めていくのに効果大である。
予備校生が存在することにより、
多面的な指導の成果はデーター化され、
その恩恵が高校3年生には特に重点的に、
指導の質の向上となって被られてきた。
予備校があることで、
本来学習塾だけの場合よりも、
格段に多くのデータが毎年採取可能だ。
格段に。
予備校がない時代の北斗塾の15年間は、
塾の指導のベースとなる自立型個別指導、
この精度を上げる研究に時間がかかった。
最初は高校受験に特化した形で開発したが、
それが次々に改良されていき、
高校部門まで拡大していった。
(1995年~2006年)
〈北斗式〉自立型個別指導は、
その後、予備校部門の設立により進化する。
毎年毎年膨大なデータが蓄積されていき、
学習塾だけで指導していた時の約3倍速くらい、
そのくらいの速さで進化してきた。
(2007年~2021年)
それが昨年の大幅改善により、
それまでの内容を包括することができる、
新型のベースが大学受験レベルでできあがり、
今年の改良により大幅な進化をした感じだ。
今は毎日の指導が過去30年間と比べてみても、
どの年よりも楽しい。
ストレスフリーになった。
予備校生も塾生(高校生)も、
誰もが「うわぁ…」と言って驚いている。
それまでの人生でどこの学校(高校)でも、
どこの学習塾でも聞いたことがないような、
まったく見たことがないようなものを、
彼ら彼女らは今、見ているから。
やはり「年数」がかかるのだな、と思う。
たまにいろんな学習塾のブログを見るが、
どこが何を何の目的でやっているかが、
ほとんど透けて見える。
5年間くらい塾長をやっている人のブログ、
10年間くらい塾長をやっている人のブログ、
どれを読んでみても、
やはりキャリア相当の内容に落ち着いている。
そこから試行錯誤をして、
今やっていることを修正していくのだろう。
(続く)