塾長の考え(親子関係)21
先週末に共通テスト模試が実施された。
第1回ベネッセ・駿台共通テスト模試である。
これは毎年9月の上旬に行われる模試であり、
8月に実施された全統共通テスト模試と、
双璧をなす模試だ。
この2つの模試のおかげで生徒の耐性がつく。
8月前半までに基礎学力中心にやってきた勉強も、
この2つの模試のおかげで、
今後どのようにやっていくのかのマップが誕生。
生徒それぞれの学力の強弱がわかるマップだ。
今日月曜日は各生徒が模試の自己採点をして、
その「マップ」作成に励んだ。
こちらの指示により生徒が嬉々としてやる。
そして出来上がる。世界で1つのマップが。
そしてこの2つの模試に加えて、
今月上旬に行われた記述試験のおかげで、
生徒の学力の「解像度」が、
生徒的にも講師的にも飛躍的に上がった。
これには各生徒もビックリ。
私も手ごたえが非常にあった。
遠近両用メガネがあるように、
遠近両用の「学力マップ」ができているのは、
今後の受験勉強を進めていくのに効果大である。
予備校生が存在することにより、
多面的な指導の成果はデーター化され、
その恩恵が高校3年生には特に重点的に、
指導の質の向上となって被られてきた。
予備校があることで、
本来学習塾だけの場合よりも、
格段に多くのデータが毎年採取可能だ。
格段に。
予備校がない時代の北斗塾の15年間は、
塾の指導のベースとなる自立型個別指導、
この精度を上げる研究に時間がかかった。
最初は高校受験に特化した形で開発したが、
それが次々に改良されていき、
高校部門まで拡大していった。
(1995年~2006年)
〈北斗式〉自立型個別指導は、
その後、予備校部門の設立により進化する。
毎年毎年膨大なデータが蓄積されていき、
学習塾だけで指導していた時の約3倍速くらい、
そのくらいの速さで進化してきた。
(2007年~2021年)
それが昨年の大幅改善により、
それまでの内容を包括することができる、
新型のベースが大学受験レベルでできあがり、
今年の改良により大幅な進化をした感じだ。
今は毎日の指導が過去30年間と比べてみても、
どの年よりも楽しい。
ストレスフリーになった。
予備校生も塾生(高校生)も、
誰もが「うわぁ…」と言って驚いている。
それまでの人生でどこの学校(高校)でも、
どこの学習塾でも聞いたことがないような、
まったく見たことがないようなものを、
彼ら彼女らは今、見ているから。
やはり「年数」がかかるのだな、と思う。
たまにいろんな学習塾のブログを見るが、
どこが何を何の目的でやっているかが、
ほとんど透けて見える。
5年間くらい塾長をやっている人のブログ、
10年間くらい塾長をやっている人のブログ、
どれを読んでみても、
やはりキャリア相当の内容に落ち着いている。
そこから試行錯誤をして、
今やっていることを修正していくのだろう。
(続く)