塾長の考え(つもりちがい10箇条)
北斗塾は明日からお盆休み(一週間)。
今日の業務は朝から印刷の嵐だった。
これから一週間の学習を補強するための、
プリントの大量印刷。
もちろん、
そうでない生徒もいる。
事情がそれぞれにあるから。
しかし、
基本的には自宅学習の材料も塾で生産して配布。
ただし、
自立度1級、2級、3級、4級、5級と、
階級が分かれている塾生によっては、
自宅学習の内容はそれぞれの階級で違う。
1~2級クラスになると、
再度私の方から戦略的考え方を伝えて、
その考え方を参考に自分たちで決める。
何を決めるのか?
これから一週間の学習課題を選定し、
その内容に該当する問題を指定して、
それをもらうことを決める。
つまりこれから一週間の未来を「決める」。
課題の選定に関してはいい加減な考えを認めない。
「なぜその課題が必要だと考えたのか?」
「その課題が適切である根拠を数字で示すように」
その2つの質問に明確に答えた生徒だけが、
自分で決めた課題を克服するための問題をもらえる。
全教科全科目だ。
決められない生徒にはこちらが指定する。
まだ「分析力」も「判断力」も甘いからだ。
塾に休み期間があればこその指導である。
「毎日休みなく塾に出てきて自習せよ!」
このような指導をすれば、
いつまでたっても生徒は自主的にはならないし、
戦略的発想をするようにも育たない。
こちらが導けば素直に従う生徒は多いが、
それだと「依存する体質」から脱却できない。
よって、
自立型の人間(大人)にはならない。
「指示待ち大人」に育っていくだろう。
だから、
塾の自習室に毎日通わせることを、
本当は推奨してはいけない。
何も考えない生徒に育つからだ。
「塾に行けばいいんでしょ」
これでは思考停止だ。
たくさん勉強すれば学力がつくと、
勘違いしている生徒がいるがそうではない。
何度も言うが、
小学生や中学生の指導と高校生の指導は違う。
次元が違う。
生徒の学年が上がるにつれて、
先導する指導は逆効果になる。
説得する指導は逆効果になる。
生徒本人に考えさせる訓練こそ必要。
それが「真の学力」向上になる。
依存させる(強制する)指導を繰り返せば、
やがて生徒は自主性を手放すか、
(無意識に)反発して塾を辞めることになる。
AI(人工知能)とロボットが、
日常生活に当然のように入り込んでくる時代、
それが始まっているが、
もう数年たてば、
依存型の人間が活躍する場はなくなっていく。
誰もがそれを認識する。
そのときにわが子が依存型人間であれば、
活躍の場はなくなるがいいのか?
私が言っていることが本当かどうかは、
いずれ誰でもわかる時が来る。