塾長の考え(ショート 603)
皆と同じように授業を受けていてはいけない理由。
学校に行って授業を受けているだけでは、
絶対にダメだ。
絶対というのは言い過ぎかもしれないが、
基本的に授業っていうのは本当は必要ない。
「カリキュラムで決まっているから」というだけで、
日々学校でそれは行われている。
生徒にとって有効な授業かどうかではなくて、
カリキュラムで決まっているから実行されているだけ。
カリキュラムで決まっているから学校で授業はあるのだが、
それが生徒自身にとって本当に必要な内容である可能性は、
高校3年生にもなると極端に低い。
今必要な学習内容というわけではないことがほとんど。
それに、
ほとんどの授業の内容は1週間後には生徒の頭の中には、
残念ながらなくなっている。
毎時間毎時間の新しい授業があるので、
的確にすべての内容を理解して暗記できなければ、
1週間したらすべて消えてなくなる。
結局のところ、
頭の中に定着していかない授業内容に、
振り回されてどうするっていう話である。
しかも、ここが大事なのだが、
みんなそれ(授業)を受けることで成績アップしようとする。
生徒たちは他のみんなと同じものを学習して、
成績をアップしようとしているわけであり、
うまくいってもみんなと同じ知識しかつかないのが現実。
ハッキリ言って意味がない。
勉強して成績を上げるということは、
本来孤独な努力の積み重ねであり、
他人とは違う努力ができたときにすごい効果が出せるもの。
他のみんなと同じことをやっていたら、
みんな以上の効果は出なくてあたりまえ。
他のみんなと同じ授業を受けて、
同じ知識を持って、
同じ課題をやって終了!
つまり、
他のみんなと同じようなことをしてそれで大成功したとしたら、
それっておかしい。
受験生として成功をつかみたいなら「少数派になるべき」だ。
ビジネスの世界でも多数派はいつだって間違っている。
人口の1%が金持ちになり、
4%が金銭的に安定し自由を手にいれ、
残りの95%は取り残される。
これは学校の成績もほぼ同じ構造である。
95%の生徒の勉強のやり方や考え方はピントがずれている。
95%の人が正しければこの統計は逆転していたはずだが、
数字は決してうそをつかない。
これが厳然たる事実だ。
モチベーション向上と自己啓発のパイオニアのひとりである、
アール・ナイチンゲールはこう言っている。
「自分の行きたい地点に到達するためには何をすべきかがわからなければ……」
「自分の進もうとする道ですでにめざすレベルに達した者がいなければ……」
「あなたは周りの人の行動を観察して、同じ行動だけはしないよう努めるしかない」
厳しいようだがこれが出発点になる。
前提は、
多数派は成功しないのだから、
ほかの人がやっていることを観察してそれを避けることが大事だ。
真逆の行動をとって少数派になるのだ。
(続く)