情報大洪水の時代(その17)
天下人であり、初代の武家関白であり、
太閤であった豊臣秀吉の名言だ。
「やるべき事が明確であるからこそ、
日夜、寝食忘れて没頭できる」
これは名言であるが、
受験指導をする際には基本中の基本。
驚くべきことに、
北斗塾に入塾してきた生徒で、
以前は別の塾に通っていた生徒たち。
そんな生徒たちはけっこういるが、
これらの生徒たちの口から、
「何をやるかが明確にわかって嬉しいです!」
というセリフが普通に出てくる。
これはいったいどういうことか?
ちなみに北斗塾が最初の塾である生徒は、
そんなセリフを言ってくれる生徒はいない。
あたり前になっているから、
ありがたみはないようだ(苦笑)。
まあ、それはどうでもいい(笑)。
私が以前から何度も言うから、
正直言ってうざく思われる方もいるだろうが、
何をやるかが明確になっていなくても、
中学生までなら高校受験は合格できる。
明確化しなくても適当に進めていけば、
高校の受験範囲くらいならいずれ終了するからだ。
大量の時間を突っ込めば可能なことである。
そのために塾に毎日自習に来させるわけだ。
そこには「戦略」のかけらもない。
明確化しなければ勝てないのは高校生の指導。
高校生の大学受験の指導である。
毎日塾通い(自習通い)して、
学習時間が多くなれば成績は上がるはず、
そう勘違いしていることも一因かもしれない。
大学受験用の指導とは、
そんな単純なものではない。
やっかいなケースになると、
そこの塾長が私が言うようなことと同じようなことを、
面談では力強く言うらしいが、
入塾してしまえばその後はほったらかしとのこと。
そんなことが本当にあるのだろうか?
今日の面談でもそんな話をたくさん聞いた。
私自身もショックだった。
そんなことをやっていたら、
塾業界の信用がなくなる。
塾ではただ勉強を各自にさせているだけ。
塾の自習室をつかって学校の課題をさせているだけ。
ときどき教材を使用させるらしいが、
基本は毎日来させて、各自にさせているだけ。
そういう塾があると言う。
そこの塾のチラシ、
そこの塾のホームページ、
そこの塾のブログ、
そこの塾のツイッター、
そこの塾のインスタグラム。
いいことを発信しているが、
言っていることとやっていることが違うという。
理想を言って親御さんたちに、
自塾の良さ(実際はそうではないが)を、
堂々とアピールするのはいいが、
少なくとも言っていることに近づくための、
努力をするべきなのではないか?
できもしないこと、
(正確には継続していくことができないこと)
を堂々とやっていますと言わない方がいい。
実態が違うのならば。