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塾長の考え(集団授業の落とし穴)③

一木康広

一木康広

テーマ:塾長の考え

漫才師
「この授業は今の自分にはできないな…」



30年前に北斗塾(前身は北斗秀明館)を、

宮崎市の大塚町というところに創立して、



「成績が上がらなければ塾ではない!」



をモットーにスタートした。

創立したその年に、

私は毎日夜中にある場所で、

一流と言われる予備校講師の講義を受講した。



正直言ってだれにも邪魔されない環境で、

受講していたのだが、

毎日の業務の後だったためとにかく眠かった。



いろいろなタイプの講師がいて、

それはそれはおもしろかった。

そもそもわかりやすい授業だし、

各講師のキャラクターが際立っていて、

それも良かったと思う。



さて、

ここからが本題だが、



「授業がわかりやすい」

からといって学力が向上するわけではない。



「授業がわかりやすい」

からといって成績が上がるわけではない。



成績や学力というものは、

正確に(本質を)理解したことを、

何度も暗記し直して長期記憶に変換して、

実戦を積むことで応用力を錬磨する。



この結果手に入るもの、

それが「成績」や「学力」である。



理解×記憶×実戦=成績(学力)



これは私がつくった公式。

今でもこの公式通りの結果が出る。



「授業がわかりやすい」

からといって成績が上がるとしたら、

それはその生徒が第1段階にいるから。



第1段階で苦しんでいる生徒だからそうなる。



第1段階とは「理解」の段階である。



よって、

ここの段階で苦しんでいる生徒とは、

1.その教科(科目)の基礎力がない。

2.国語の読解力が弱いため理解できない。



いずれかの理由で苦しんでいる。

「理解」の段階で。



予備校講師とは高校の先生とは人種が違う。

「一流」(かどうかはわからないが)、

そう称される講師の特長として、

必ずとっておきの「ネタ」をもっている。



「ネタ」とは何か?



それは特定の問題を裏技的に解く技術である。

この点で言うと、

まるで彼らは漫才をやる「芸人」である。



お客さん(生徒)に喜んでもらう。

これを意識して授業をする人種が、

予備校講師というものである。



だから、

彼らの授業を受けると最低でも1回は、

「え、何、それ!?」

みたいな解法(ネタ)が出てきて、

うぶな予備校生のハートをつかむ。



いや、

いい年をしたM塾長やH塾長も興奮していたから、

その解法(ネタ)は大人にも有効なのである。

…本質をよくわかっていない大人には。



わかりやすい授業をしているのは、

特定の予備校だけではない。



この世に存在する予備校の数以上に、

「予備校講師」はいるわけであり、

その講師みながよい授業をしている。



その授業を受ければ生徒みなができるようになる!



それが事実ならば、

大手予備校に通っている生徒の誰もが、

翌年志望大学に合格していなければならない。



そんなことは起きていない。



つまり、

「授業がわかりやすい」

とは学習を進めるうえで大切な要素だが、

それが「すべて」ではないのだ。





(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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