塾長の考え(期末テスト)⑩
HDちゃん(高3)も医学部医学科志望。
高校総体までずっと部活動をがんばった。
総体が終わったので受験勉強1本に集中。
とはいえ、
総体が終わると高校3年生が集中したいのは、
受験勉強ではなく定期テスト。
6月後半にある定期テストの勉強がしたい。
本当は塾としては一刻も早く、
受験用の指導を開始したいのだがここはガマン。
定期テストの勉強の指導および特訓となる。
「定期テストの勉強と受験勉強はどう違う?」
そう思われる方もいるだろう。
具体的には何が違うのか、と。
「どちらも『勉強』なのでは?」
そう思う親御さんもいるだろう。
じつは生徒の学力によって、
定期テストの「性質」または「立ち位置」、
こういったものが「変わる」という話だ。
たとえば、
高校1年生の4月からずっと通塾している、
そういう生徒の場合は、
「定期テストの勉強」=「受験勉強の一部」
となる。
高校の教科書(すべての出版社)の全範囲から、
大学入試問題は出題される。
(じつは教科書選定で「差」が出てしまうが)
そういうわけで定期テストの勉強とは、
「教科書のページ指定範囲のテスト」
ということになるため当然重要。
その「指定範囲」の基礎問題が定期テスト。
ここで高得点が取れないとなると、
その「指定範囲」の内容が習得できていない。
よって、
そこの「指定範囲」の内容をベースとした、
「入試問題」(応用編)の問題は解けない。
その問題の失点のため不合格になるかもしれない。
わざわざそんな「キズ」を作る必要はない。
そこでその範囲の徹底した学習指導をする。
それが「定期テスト対策指導」というわけだ。
高校生に関して言えば、
北斗塾の場合は自立型個別指導なので、
「何を・どこから・どのように」
の3点の指導を最初のころにするため、
本人に任せていても勝手に点数を取ってくる。
「勝手に」と言ったが、
「しっかり勉強するぞ!」という意欲を持ち、
学習の方法論を習得している高校生であれば、
大丈夫な結果をとってくるという意味。
この「何を・どこから・どのように」、
これはじつは「戦略的指導」にあたり、
これがわかっていない中学生とかになると、
ここを何度もわかるまでていねいに指導する。
それが自立型個別指導。
ちなみに、
私立中学でなくて公立中学の1年生で、
小学生のころから塾通いの生徒であれば、
単純に「指定範囲」を3回くらい勉強すれば、
学年トップテンに入ることもふつうにできる。
私立中と違ってまわりの意識がまだ低いため、
中学1年生でトップテン入りは難しくない。
教科書の「指定範囲」がせまいから、
2回以上範囲を学習すれば好結果が出てくる。
同様に、
高校1年生から通塾している生徒にとって、
「定期テスト」とは85点から95点を取るもの。
その「積み重ねの学力」がない高校生にとっては、
いつも「暗記大会」になっている。
(続く)