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塾長の考え(親子関係)17

一木康広

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テーマ:塾長の考え

信頼関係
親子関係が良くないと悲しいだけではすまない。



本当に大切なもの。

それを受験勉強の効率のために失ってはダメだ。



①わが子に声をかける。

②雑談をする。

③わが子の話に耳を傾ける。

④理解に努める。

⑤共感をする。



この5つの手順で進めればいいことは、

前回も提示している。



引き続き解説をしてみる。



まず①はいいとしても、

②の段階に進んだ時の心構えの確認だ。

それは、

「楽しい話題も入れていく」

ということだ。



雑談とは何か?



それはやればやるほど関係性が深まるもの。

「あいさつのやり取り」

「最低限の会話」

「事務的な会話」

これら3つの上位にあたるものである。



雑談とは関係性の構築に有効なものである。

これを軽んじてはいけない。



次に③だが、

ここが難所中の難所である。

「わが子の話に耳を傾ける」はずが、

聞いているうちにイライラしてきて、

「教えてあげなきゃ」

と思って正論をかざしたりする。



その時点でアウトだ。



お父さんやお母さんの武勇伝はいらない。

ここで「武勇伝」と言ったが、

正確に言うと、

「自叙伝(じじょでん)」と言う。

これがわが子には全くいらない話なのだ。



「自分の経験談や若い頃の話はダメなのか?」



そういうことではない。

それらの話は子どもだって聞いておけば、

自分の人生において役に立つはずであり、

後々そのおかげで助かることも多々あるだろう。

「経験談」は全然いいことなのだ。



だが、

関係性を修復または回復したい段階では、

ほとんどいらない。



このときは、

「タイミングではない」のだ。



ただし、

わが子から求められれば、

当然のことだが大いに話していい。



求められていない段階で、

親の感情で「自叙伝」を披露してはいけない。



目的は何か?



ここをブレてはいけない。

親御さんがわが子と話すときには、

毎度これを意識しなければならない。

「自叙伝」は求められた時だけ!



次に④だが、

わが子の話に耳を傾けるだけで、

話の内容を理解しないのなら、

これは歯車が一気に逆回転をする。

かえって関係性が一気に悪化する。



「何もわかってくれない!」



こうなり、

本来の目的から大きく外れていくことになる。



理解をしてあげることが、

どれだけわが子に「安心感」をもたらすか。

この影響力は父親でも母親でも同じ。

とてつもなく大きい。



親御さんたちは子どもにとっては、

わが身をずっと守ってくれてきた存在であり、

「安心感」を与えてくれる存在である。



その「安心感」は、

わが子の話を理解するだけで、

親御さんは勝ち取れるものなのだ。

ただただ「理解」してあげればよい。



最後に⑤だが、

理解した後は「共感」することだ。

ここで要注意。



「共感」と「同情」はまるで違う。

似ているようで全然違う。

ここを混同してはいけない。



共感とはわが子の立場に立って、

わが子の感情を親御さんが味わうこと。



これで「信頼感」を勝ち取れる。





(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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