塾長の考え(北斗塾とは)⑥
「先生…、今いいですか?」
Hちゃん。(1浪:医学部医学科志望)
今日も私といっしょに英検の対策。
今週の日曜日にはいよいよ試験だ。
1次試験(筆記&リスニング)は合格。
次の2次試験はスピーキングだ。
だが、これはかなり難しいと思われる。
私自身は「準1級」の試験対策の指導を、
今までにも何度かしてきているが、
じつはスピーキングの対策は今度が初めて。
なぜ何度も対策をしてきているのに、
スピーキング(2次試験)の指導が、
今回初めてなのか?
英検準1級の指導をしてきた理由、
その1つは北斗塾が、
航空大予備校を運営しているからだ。
航空大学校(独立行政法人)は、
固定翼機のパイロットを養成する省庁大学校。
入学試験の倍率は例年7~10倍。
ちなみに航大受験に関して、
北斗塾からの合格率は学科試験で言えば、
3年前に1人落ちてしまったので、
全15年間でいえば8割を切ってしまった。
8割以上の合格率が売りだったけれど…。
この航空大の受験の英語が準1級レベル。
それと大学入試(とくに私立大)で言えば、
慶応義塾大学や早稲田大学や上智大学、
基督教大学などは準1級の力がないとムリ。
そういうわけで、
準1級の筆記の指導はやってきているのだが、
スピーキングは大学入試にも航大入試にも、
必要ないために研究をしてこなかったのだ。
それでも今年は英検の受検生がいるので、
その生徒が合格するための有効な対策を、
何とかして考え出さなければいけないわけだ。
そこで今回は、
私が考え出した独自の英検準1級学習法を、
Hちゃんに教えて、
Hちゃんはそれを信じて学習している。
もちろん過去問を使っての学習であり、
指導形式は個別指導になるわけだが、
問題集や参考書にのっている解説だけでは、
生徒が学習するうえで不十分だと私は感じた。
英検の問題集などの解説は、
確かにそれらしきポイントが書いてはいるが、
生徒が実際に正解を導き出すための解説、
これが全然足らないように見える。
これはどうしたことか??
しょうがないので、
その問題集や参考書にのっていない解説や、
試験に向けて実際にどう学習するか、
そのレクチャーを連日している。
私が考案した学習方針に沿って努力すれば、
きっと合格できるはずだと思ってはいるが、
その「やり方」でスピーキングを突破した、
そういう生徒がいまだかつて誰もいない。
今回が初めての指導だからだ。
その上、
明日は進研記述模試があるため、
Hちゃんは英検に向けての追い込み学習が、
十分にできない。
今日は30分ほどしか指導ができなかった。
この状況は十分にピンチである。
(続く)